ベルギーで《日本人FW4人衆》大苦戦 日本代表に続くセンターフォワード問題
引き続き日本代表の課題となっているのがセンターフォワード不足だ。ここは大迫勇也がいるものの、まだまだ層が薄い。
スコットランドではセルティックFW古橋亨梧が結果を出しているが、来年のワールドカップ・カタール大会へ候補者は多い方がいい。他の選手にも奮起が求められる。
気になるのがベルギー組だ。ここは近年日本人選手が続々と進出しているリーグで、センターフォワード候補も多い。ただ、軒並み結果が出ていないのだ。
1番の注目はシント・トロイデンだ。ここには東京五輪にも出場した24歳の林大地、長身が武器の原大智(22)、そして移籍問題で揺れた鈴木優磨(25)と、3人も日本人FWが所属している。
理想のシナリオとしてはベルギーで結果を出して欧州5大リーグ行きへ繋げたいところだが、今季はここまで3人とも1点ずつしか奪えていない。
林と原は2トップを組むこともあり、両者ともプレイタイムは400分を超えている。鈴木も342分間プレイしている。それで1点ずつは少々寂しいものがある。
同じベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズの三笘薫がハットトリックを決めたことを考えると、もう少しシント・トロイデン3人衆にも奮起してもらいたいところ。
もっとも鈴木優磨の場合は好調時も森保ジャパンより声がかからなかったため、そこは不運でもある。本来であれば代表で試したい選手だ。
そして鈴木といえばもう1人。ベルギーではベールスホットで27歳の鈴木武蔵もプレイしている。
昨季はリーグ戦で6得点を挙げた鈴木武蔵だが、今季はここまで9試合で無得点。チームも1勝のみと苦戦しており、鈴木武蔵もこの成績では代表招集を掴み取れないだろう。
海外で経験を積んでいるのは大きいが、ベルギーのレベルを考えるとFW陣にはゴールラッシュを望みたくなる。今のところベルギー組のセンターフォワード陣に当たりは出ていないが、今後のアジア最終予選へ名乗りを上げる者は出てくるか。