ホンダ「S660」を650台追加生産! 「これが最後の販売です」 商談途中者を優先し販売へ

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ユーザーの声に応えて「S660」を台数限定で追加販売

 ホンダは、2022年3月をもって生産終了することを発表した2シーター・オープンスポーツ「S660」を650台追加生産し、一部販売店ならびにWEB抽選での販売をおこなうことを発表しました。
 
 この発表にあたりホンダは、「2022年3月の生産終了に向けて、これが最後の販売となります」と説明しています。

2015年3月の発売から7年目となる2022年3月で生産終了となるホンダ「S660」 なぜ軽2シーターオープンは無くなるか

 2015年4月に発売されたS660は、同社「ビート(1996年販売終了)」以来、19年ぶりに復活した軽自動車規格の2シーターオープンです。

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 手軽なスポーツカーを求めるユーザーから支持されたことで、発売開始から現在までに累計3万2000台を販売していました。

 また、ホンダらしい「走る喜び」をミッドシップレイアウトならではの高いハンドリング性能などという部分でもクルマ好きからは高い支持を得ています。

 しかし、前述の通り2022年3月をもって生産終了することが明かされ、ファイナルエディションとなる「S660 Modulo X Version Z」が2021年3月12日に発売されました。

 生産終了について、当時の開発責任者だった椋本陵氏は次のように述べていました。

「S660は2022年3月をもちまして生産終了になります。S660は生産終了まで後1年あり、購入を迷われているお客さまには最後のチャンスです。ぜひご検討頂ければ幸いです」

 このコメントの通り、多くのユーザーが最後のS660を買い求める事態となり、Modulo X Version Zはもとより、通常モデルも当初の生産予定分が完売していました。

 追加生産にあたり、今回ホンダは次のような発表をおこないました。

「S660は、生産終了を発表した直後から多くのお客さまよりご注文をいただき、想定を大きく上回る早さで完売しました。

 これにより、商談途中に完売となったためご購入いただけなかったお客さまに多大なるご迷惑をお掛けしたことにつき、改めて心よりお詫び申し上げます 。

 ご購入いただけなかったお客さまから追加生産について多くのご要望をいただいたため、その声にお応えすべく、社内にて検討を重ねてきました。

 その結果、一部部品の供給量制限により数量限定とはなるものの、『α』と『β』の2タイプの追加生産を決定しました」

※ ※ ※

 販売については、600台を一部販売店での受付とし、50台(α40台、β10台)はWEBサイトからの申し込みによる抽選販売になるといいます。

 一部販売店での販売について、ホンダは「商談途中に完売となりご購入いただけなかったお客さまを優先に受付させていただきます」と説明。

 また、50台のWEB抽選の申し込み期間は、2021年11月12日から12月5日、抽選結果は12月15日に ウェブサイトのLIVE配信で発表する予定です。