MiddleField(株)(TDB企業コード:394017179、資本金3億5967万1743円、登記面=東京都世田谷区駒沢2-16-18、代表中山翔太氏)は、9月7日に東京地裁より民事再生手続き開始決定を受けた。

 監督委員には堂野達之弁護士(東京都中央区銀座1-5-8、堂野法律事務所、電話03-5524-7727)が選任されている。

 当社は、2015年(平成27年)12月に設立。一般の自動車愛好家を主要顧客に、カスタムカー向けアフターパーツ類のカタログECサイト「モタガレ」の運営を主力に、モータースポーツ関連のWebメディア「Motorz」の運営も手がけていた。「モタガレ」は、日本最大級のカスタムカー(中古車)およびカーパーツ販売のECサイトで、提携パーツメーカーは1300社、取り扱いパーツブランドは1800、取り扱いアイテム数は約50万パーツ(当社ホームページより)に及んでいたほか、「Motorz」は、国内モータースポーツの各種情報を発信する無料のWebメディアで、アドネットワーク広告や動画広告にて広告収入を得ていた。また代表の中山氏はもともと、モータースポーツ事業に参画するなど自動車関連の経験を有していたことに加え、取り扱いアイテム数の豊富さにより、愛好家が自身の保有する自動車に適合するアフターパーツを容易に探し出すことが出来ることを強みとし、「モータースポーツ×IT」をキーワードとしたベンチャー企業として、2019年11月期には年売上高約1億4000万円を計上していた。

 しかし、人材採用など投資コストが嵩み、営業利益段階から赤字が続き厳しい運営を強いられていた。このため、ベンチャーキャピタルから出資を得るなど経営改善に努めたものの奏功せず、自主再建を断念し、法的手続きによる再生を目指すこととなった。

 負債は2020年11月期末時点で約2億5000万円。