【後編】食物アレルギーの息子。1

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前回からの続き。学童で出されたアイスを食べられなかった息子。食物アレルギーがあるためおやつの提供は受けていなかったのです。しかし学童の先生が「お金を払っていないから食べられない」と言ったと聞いて私はモヤモヤが止まりませんでした。

「そっか、〇〇の気持ちはよくわかったよ。大丈夫だからね」パパがそう言うと、ひとまず息子は落ち着いたようで布団に入っていきました。

パパ「うーん……いくらなんでも先生の言い方は、あまりよくないね」

ママ「そうでしょ? 言い方がひどいと思う」

パパ「お金のことはどんな状況であれ、言うべきことではないよね」

ママ「私も聞いて恥ずかしかったもの……」



パパ「……ただ僕としては、アレルギーが命にかかわることを、息子にも周りの人にも知っておいてほしいな。まずはクレームを入れる前に、冷静に学童側と話して、事実確認をしよう」

パパの意見で冷静になれた私。次の日、私は学童に向かいました。今後もぜひ学童を利用させてほしいこと、そのためにも「お金を払っていないから」という発言について事実確認したいことをなるべく穏やかに伝えました。



先生たち「……これは?」

私「息子のアレルギーのことをわかりやすく描いたイラストです。私とパパで作りました」

先生たち「……」

私「いきなりでご迷惑かもしれませんが……アレルギーのことをみんなに知ってほしいんです」

食物アレルギーの症状は人によって違うでしょう。食べ物が口に入るだけで命にかかわることもあるとは、子どもたちにはなかなか想像しづらいかもしれません。私は「もし息子がアレルギーのある食べ物を食べてしまうと、どのようなことが起こるか」をイラストでわかりやすく描きました。

その後、学童ではイラストを見せながら子どもたちにレクチャーしてくれたそうです。子どもたちも理解してくれたようで、みんなと違うものを食べている息子のことを気にかけてくれるようになりました。

私も「学童に任せっぱなしだった」と反省し、息子にも「たとえ家で食べているものでも、学童で出されたものは欲しがらないように」と伝えました。今回のことは、親の方からも積極的に行動したほうがいいと思えた出来事でした。

一方「お金を払っていないから」と発言をした先生の思いとは……。

番外編へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ