準優勝に終わったイングランド代表の選手は人種差別の被害にも遭った。恋人への脅迫が10代少女からとは、グリーリッシュも驚きの事態だろう。(C)Getty Images

写真拡大

 開催中の東京五輪でも、アスリートに対するSNSでの誹謗中傷は問題になっている。暴言だけではない。著名人が脅迫メッセージに悩まされているのも周知のとおりだ。

 EURO2020で準優勝したイングランド代表のジャック・グリーリッシュの恋人で、モデルのサシャ・アットウッドが、自身のYouTubeチャンネルで、大会期間中にも大量の脅迫メッセージが届いたと明かした。しかもその多くが、ティーンエージャーの少女からだったという。衛星放送『Sky』が伝えた。

 アットウッドは「本当に、1日200通も死の脅迫を受け取ったのよ。誇張じゃないわ」と話している。

「本当に多くのメッセージが毎日届いたのよ。今もそう。ずっと、毎日よ。『死んでほしい』『ガンになって死んで』『家族全員が死ぬのを願う』『次に車に乗ったときに交通事故で死んでほしい』『ウェンブリーの後で死んで』とね」
 
 そして、アットウッドは「怖いのは、それが若い女の子たちからということよ」と続けた。

「わたしに送ってきた人のアカウントを見ると、文字通り、13歳とか14歳。すごく悲しいことよ。若いからということにしようとしているけど、あの年齢の自分は決してああじゃなかったと思う。あんなメッセージを送ったことはない。

 とにかく、有害だと思う。この世代がそういうことを言っても構わないんだと思って育つのは、本当に悲しいことよ」

 ネットやSNSでの誹謗中傷や脅迫が当たり前のように多発する時代、対策を講じるように求める声は多い。アスリートを含む著名人が、穏やかに過ごせる社会を望むばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】アットウッドさんが自身へのSNS被害を報告した動画&ポートレートはこちら