日本のソウルフード・納豆は「しっかり混ぜて食べる」のが一般的ですが、麹(こうじ)と組みあわせ、チューブから出して混ぜずにそのまま食べられるようにした「納豆の麹漬け」なるものが存在します。「混ぜずに納豆が食べられるなら楽チンなのでは?」ということで、一体どんな品なのか、実際に購入して食べてみました。

納豆の麹漬け 180g - カルディコーヒーファーム オンラインストア

https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4570018723377

これが「納豆の麹漬け」のパッケージ。



内容量は180g。原材料は納豆・しょうゆ・米こうじ・砂糖・酒精・カラメル色素となっています。カロリーは大さじ1杯15g当たり25kcalとのこと。



キャップを開けると、中にごろっと大豆が入っているのがわかります。



さっそく白ご飯を用意し……



納豆の麹漬けを絞り出してみると、納豆そのものというより、ドライ納豆のような香りがふわっと広がります。



実際に食べてみたところ、かなりしょうゆの味が強く、写真の納豆/ご飯のバランスだとちょっと味が濃いめ。味付け自体はもろみ味噌のような感じですが、納豆独特のあの香りや粘り気はしっかり感じられ、まごうことなき「納豆ご飯」です。



納豆に合わせる定番ということで卵黄を追加。



納豆の麹漬けが持つしょうゆのとがった味わいが、卵黄のまろやかさで中和され、かなりいい感じ。ご飯に対してこのくらいの量でもしっかり納豆の風味が感じられました。



納豆の麹漬けはねっとりした舌触りがあるのですが、本物の納豆のように長く糸を引くわけではありません。大豆を持ち上げてみても、一瞬糸を引くだけで、すぐに切れてしまいました。しっかりと納豆のうまみはありつつも、食べやすさが向上しているのもポイントです。



味噌っぽい味わいだったので、きゅうりを用意し……



マヨネーズ&納豆の麹漬けと合わせて食べてみました。



マヨネーズやきゅうりと合わさることで、食べた瞬間は「あれ、金山寺味噌っぽい?」と思うのですが、大豆をかむと納豆の香りがふわっと鼻を抜けていきます。ただ前知識ゼロで食べた人は納豆の風味に気づかず、「ほぼほぼ味噌」とコメントしていたので、金山寺味噌などの代用品にもなりそうです。



基本的にシンプルな味わいなら何でも合いそうな感じで、厚揚げや豆腐の調味料としても使えました。シンプルな食材と合わせると金山寺味噌としての顔と納豆としての顔が交互に出てくるので、ちょっと不思議な感じです。ご飯以外と合わせると「100%納豆」と言い切れない風味のあいまいさで、「ちょっと変わり種の金山寺味噌」的なポジションとして使えそうです。



またもろみ味噌を使ったレシピ「豚肉ときゅうりのもろみ炒め」を見つけたので、納豆の麹漬けで作ってみました。



作り方は、豚肉ときゅうりをゴマ油で炒めたところに納豆の麹漬け、酒、砂糖を入れるというもの。



ササッと炒めて完成。



出来たては湯気と共に納豆の香りが広がりますが、しばらくすると落ち着き、湯気がない状態で食べると納豆としてのアイデンティティーがほぼほぼ消えて、味噌系の調味料のような味わいになりました。しっかりした味付けなので少量から使える点、そして白ご飯と一緒に食べると納豆として楽しめ、他の食材とあわせて調理すると金山寺味噌になるという、2通りの使い方ができる点で、コスパ・使い勝手のよさは確かといえます。



なお、納豆の麹漬けは税込537円となっています。

納豆の麹漬け 180g - カルディコーヒーファーム オンラインストア

https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4570018723377