フラミンゴはしっぽの付け根から出る、赤い油を体に塗っている
[みみよりライブ5up - 広島ホームテレビ] 2021年2月3日放送の「地球派宣言」のコーナーでは、フラミンゴの不思議な生態について取り上げていました。
フラミンゴといえば淡いピンク色が特徴的ですが、その体に隠された意外な秘密をご紹介します。
フラミンゴを間近で観察できる安佐動物公園で、生態に詳しい畑瀬淳さんに協力してもらいました。
フラミンゴの不思議な生態(画像はイメージ)
体がピンク色の理由は...
まず羽の色ですが、自然界ではエサとする藻類などに含まれるベータカロテンやカンタキサンチンが羽に蓄積して、ピンク色になるといわれています。
動物園ではカンタキサンチンが含まれたフラミンゴ専用のエサを与えていますが、実はそれだけではないんです。
シッポの付け根あたりから出る赤い油を自分で羽に塗っているそうです。
畑瀬さんは「羽に防水機能を持たせるために体から出た油を塗るんですけど、その油も赤い。クチバシでとって体に塗りつけています」と話します。
フラミンゴのクチバシはなぜ下に曲がっている?
フラミンゴの顔をアップで見てみると実はとってもクチバシが大きく、下に曲がった独特の形をしています。
フラミンゴのくちばし(画像はイメージ)
ではフラミンゴのクチバシは何のために下に曲がっているのでしょうか?
畑瀬さんはこう説明します。
「エサを食べるときに首を下げると上クチバシが下について、上クチバシが水面と水平になる。
その状態で水面近くの細かいエサをこしながら食べている。口の中にエサと水を一緒に入れて、閉じると口の中にエサだけが残る構造」
フラミンゴにはもう1つ秘密があります。それは休んでいるときになぜ1本脚なのかということ。
畑瀬さんによると、2本脚で立っているときは関節が曲がった状態。人間でいうと膝を曲げた状態だそうです。
しかし1本の脚で立つと関節は真っすぐ。人間でいうと膝を伸ばした状態と同じになるそうです。
1本脚で立つのは大変そうに見えますが、実はフラミンゴにとっては楽な姿勢というわけです。
知らないことだらけで驚きました。
(ライター:momiji)