若手選手を、できることならば自軍のユースから世代別にステップアップさせていくということ。それは今季より取締役として復帰した、クラウス・アロフス氏がフォルトゥナ・デュッセルドルフの進むべき方針として掲げているものである。その中で今季にその真価を発揮した選手が、アペルカンプ真大だ。

 昨シーズンでもフリードヘルム・フンケル監督の下、トップチームのメンバー入りを定期的に続けていた同選手は、その高いサッカーIQと創造性を兼ね備えたMFとして、プロとしての足がかりを築いており、ここのところの負傷離脱はチームにとって残念なところ。

 しかしながら筋損傷からの回復を果たし、火曜日にはフルメニューへと参加。ただそれでもウーヴェ・レスラー監督は「日曜日までに間に合うかについては、まだ時期尚早だよ」と述べるにとどまっている。「水曜日の練習は更に負荷を増していくことになる。そこでどういう反応を見せるかみていこう」

 開幕戦では負傷により少し出遅れたものの、今季は第3節より先発出場するとそこから急成長をみせ、時を追うごとにその重要性を増してきたアペルカンプは、最終的にどのようなシーズンの結末を迎えようとチームの中で大きな勝ち組の一人。契約は2024年迄ながら、他クラブからの注目はもはや明らかだ