ソフトバンクの千賀滉大 (C) Kyodo News

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◆ 育成出身3選手で5つのタイトル

 パ・リーグは9日、レギュラーシーズンの全日程が終了。すでに決まっていたチーム順位と共に個人タイトルも確定した。

 新型コロナウイルスの影響から、当初の予定よりも3カ月遅れてスタートした2020年シーズン。120試合制への短縮、交流戦やオールスター戦の中止など、様々な面で「異例のシーズン」となったが、そんな苦難を乗り越えて勲章を手にした選手たちが以下の通り。

◆ パ・リーグ個人タイトル【打者部門】

 打撃部門は、最終戦でホームランを放てば浅村栄斗(楽天)と共に自身初の本塁打王のタイトルを手にできる中田翔(日本ハム)が適時打を放つも本塁打は0に終わり、浅村が32本で自身初の「本塁打王」に。一方の中田は本塁打王は逃したものの、108打点で4年ぶり3度目の「打点王」に輝いた。

 また、シーズン終盤に驚異的なペースで盗塁を量産。シーズン連続盗塁記録を塗り替えた周東佑京が最終戦で50盗塁の大台に乗せ、パ・リーグでは初となる規定未到達での「盗塁王」に。シーズン後半に首位打者を争った、吉田正尚(オリックス)、柳田悠岐(ソフトバンク)、近藤健介(日本ハム)は、吉田正が打率.350で「首位打者」、柳田が146安打で「最多安打」、そして近藤が出塁率.465で昨年に続いて「最高出塁率」と、各タイトルを分け合った。

▼ 首位打者賞

.350 吉田正尚(オリックス)

<初受賞>

▼ 最多本塁打者賞

32本 浅村栄斗(楽天)

<初受賞>

▼ 最多打点者賞

108点 中田 翔(日本ハム)

<3度目>

▼ 最多安打者賞

146本 柳田悠岐(ソフトバンク)

<初受賞>

▼ 最高出塁率者賞

.465 近藤健介(日本ハム)

<2度目>

▼ 最多盗塁者賞

50盗塁 周東佑京(ソフトバンク)

<初受賞>

◆ セ・リーグ個人タイトル【投手部門】

 

 投手部門では、千賀滉大(ソフトバンク)が「最優秀防御率」「最多勝」「最多奪三振」の三冠に輝き、最終戦で勝利を挙げた石川柊太(ソフトバンク)も千賀、涌井秀章(楽天)と共に11勝を挙げて最多勝の栄誉に。石川柊は11勝3敗で「勝率第一位」のタイトルも手にした。なお、涌井は異なる3球団で最多勝を手にした初の選手となっている。

 負傷離脱もあって防御率トップの座をまくられた山本由伸(オリックス)は、千賀とトップタイながら「最多奪三振」のタイトルを。救援部門では、獅子奮迅の働きを見せたモイネロ(ソフトバンンク)が38ホールド、40ホールドポイントで「最優秀中継ぎ」に。「最多セーブ」は増田達至(西武)が33セーブで、それぞれ初の受賞となった。

▼ 最優秀防御率投手賞

2.16 千賀滉大(ソフトバンク)

<初受賞>

▼ 勝率第一位投手賞

.786 石川柊太(ソフトバンク)

<初受賞>

▼ 最多勝利投手賞

11勝 千賀滉大(ソフトバンク)

<初受賞>

11勝 涌井秀章(楽天)

<4度目>

11勝 石川柊太(ソフトバンク)

<初受賞>

▼ 最多三振奪取投手賞

149個 千賀滉大(ソフトバンク)

<2度目>

149個 山本由伸(オリックス)

<初受賞>

▼ 最多セーブ投手賞

33セーブ 増田達至(西武)33セーブ

<初受賞>

▼ 最優秀中継ぎ投手賞

40HP リバン・モイネロ(ソフトバンク)

<初受賞>