鶏のからあげが好きで好きでたまらない人に朗報だ。

東京・渋谷には、からあげ定食のからあげを、100個まで増量できる店がある。

しかも、価格は定食代にプラス200円するだけ。


その太っ腹すぎる店の名前は、「神宮前食堂 サンハウス 原宿」。

原宿駅から徒歩10分ほどの場所にあるイタリアンレストランだ。炭焼きの牛・豚のステーキが看板メニューだが、ランチタイムにはイタリアン以外も提供している。からあげ定食はランチのメニューだ。

ツイッターユーザーの桔菜(@mtrd8)さんが2020年7月7日、メニューの写真を投稿したところ

「桁を間違えてない?w」
「高校生男子向け......?」
「どう考えてもゼロ1つ多いwww」

など困惑の声が多く寄せられ、話題になった。

本当に200円追加するだけで、からあげを100個まで増量できるのか。

Jタウンネット編集部は17日、同店を取材した。

1個増量でも、100個増量でも200円

同店の店長・植田慧祐さんに話を聞いたところ、本当に200円で100個まで増量できるらしい。

「1個足すのも、100個足すのも、200円です」

と植田店長。

からあげ定食はランチタイムで一番人気のメニューで、価格は580円(税込)。本来は、からあげ5個とサラダ、みそ汁、ご飯(おかわり自由)がセットになっている。

からあげは1個が大きめで、40〜50グラムほど。増量しなくてもかなり食べ応えがありそうだ。

この豪快な取り組みは、2019年の夏〜秋ごろから行っているそう。植田店長によると始めた理由は2つある。1つは地域の話題作りのため。もう1つは、

「近くに美容の専門学校があるので、ランチタイムは学生さんたちがいっぱい来るんです。だから、安くていっぱい食べられるように、という目的もあります」

とのこと。しかし、たった200円でからあげを好きなだけ増やせるとあっては、ついつい注文しすぎてしまいそうだ。食べきれなかった場合は、どうなるのだろう。

「一応ルールを用意していて、残された方には1個につき200円頂戴しますというのを言ってます。時間は無制限で、トイレは2回まで。
うちはからあげ1個が大きいので、注文される時に、『10個が多分限界だと思いますが、本当にそれ以上増やしますか?』と念押しで確認してますね」(植田店長)

取材時点では、残してしまったからあげは、一個につき200円を支払えば持ち帰ることができる。ただ、これは新型コロナウイルスの影響で店がテイクアウトメニューを始めたことで可能になった対応。テイクアウトの提供が終われば、残したからあげの持ち帰りもできなくなるという。

これまでの増量の最多記録は25個。元の5個と合わせて30個のからあげを注文した人がいた。結局全てを食べ切る事はできなかったので、しっかり料金を支払って帰っていったそうだ。

その人のように大量に増量していく人は少ないが、サービス自体を利用する人は、「結構いらっしゃいます」と植田店長。

「5個じゃ物足りないっていうサラリーマンの方とか、学生の方とか。プラス2、3個だとちょうど良いなという感じで、好評ですね」(植田店長)

ツイッターでからあげの増量が話題になっていることについて、植田店長に感想を聞くと

「すごくありがたいです。からあげ以外の料理も知っていただくためにも、からあげ100個増量は続けていくので、みなさんどしどし来てください」

と話した。