左から三浦知良、木村拓哉、窪塚洋介

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《窪塚洋介、イケメン長男に身長抜かれた2ショット公開》

【写真】この高さから…2006年4月に起きた窪塚洋介の転落事故

 6月5日に自身のインスタグラムで、長男でモデルの愛流との親子ショットを公開した窪塚洋介。するとネットメディアが冒頭のタイトルとともに写真の引用記事をニュースとして報じる。最近よく見かける光景だ。

 記事のコメント欄には、瞬く間に1000件近くものコメントが寄せられたのだが、もっとも“いいね”がついたのは《全然イケメンではないと思います》という辛辣なコメント。次点も《顔小さいし、スタイルはいいですが、誰がみてもイケメン! ではないですね》と批判的なものばかりが目立った。

 これと同様の記事をつい最近見たことがある。6月1日にいっせいに配信されたスポーツ紙のウェブ版だ。

《カズの長男が芸能事務所「トップコート」へ》

 “キング・カズ”ことサッカー・三浦知良選手の長男、三浦獠太が大手芸能プロダクションに所属したことを各媒体が報じたのだが、一部では文中に《父親譲りの端正なルックス》《凛々しさと優しい雰囲気が漂う顔立ち》などと表現した。これにも、

《親がかっこいいからって、子供をイケメンと呼ばなきゃいけないの? イケメンではないし端正とも思わない》

 と、やはり記事にかみつくコメントが多数寄せられる始末。

 各紙が勝手に「イケメン」などと報じただけなのに、愛流や獠太はトバッチリの如く“ディス”られてしまったのだ。

「愛流は窪塚の前妻“のんちゃん”こと徳子さんとの間に生まれた子どもで、2018年に映画『泣き虫しょったんの奇跡』で俳優デビューしています。そして今年2月にはモデル活動のスタートを報告していますが、まだ具体的な実績はなさそう。インスタでの親子共演は、息子のPRも含まれていたのかも」(広告代理店関係者)

 獠太もまた、すでに“デビュー”済み。昨年放送の木村拓哉主演ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)に出演していたのだ。

「幼少よりクラブチームでサッカーをプレーし、カズと同じくブラジル留学も経験していますが、プロ選手をあきらめて俳優業にたどりついたのでしょう。母・りさ子のアドバイスなのか、カズは“大学は卒業してほしい”と望んでいるようです」(前出・広告代理店関係者)

木村拓哉の娘たちも“ディス”られる

 その木村の娘たち、CocomiとKoki,もまたデビュー以降は批判の声が多く向けられている。姉妹が日々のインスタグラムを更新するたびに、その写真とともにニュースになっているのだが、

「もはや記事のフォーマットがあるのかと思うくらい、彼女たちがインスタをアップするたびに《美しすぎる》《お姫様みたい》《女神のよう》などと、ファンの称賛とするコメントを引っ張ったタイトルが踊るのです。それに反比例するようにコメント欄に寄せられる批判、ということを繰り返しています。もはや、意図してアンチを煽っているのかと思うほど」(ワイドショーディレクター)

 ではなぜ、彼ら“二世”には「イケメン」や「美人」などといった、批判されるのが容易に想像できる形容詞が用いられ続けるのか。

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は「そもそも、事件でも容疑者や被害者にかかわらず“美人○○”などと修飾したがるのが日本のマスコミ」と、現状を明かす。

「写真誌でも芸能人の熱愛をスクープしたとき、相手が一般人の場合は“○○似の美人”と似ている芸能人の名前を用いて報じますね。想像しやすくするのと同時に、読み手を少しでも引きつけたい面があります。

 まず誌面などで“イケメン○○”“美人○○”と見出しをつける、これがウェブ版となると重ねて“イケメン? 美人?”と賛否がわいて、また読まれるわけです。“炎上狙い”までとはいかずとも、読者を増やすための計算された手法になっていると思います」

二世にはまだ形容できる言葉がない

 また、大物の二世でありながらデビューまもない彼らだからこそ、こう形容するしかないのだとも。

「すでに売れている、実績のある俳優に対して“イケメン”や“美人”とは使いませんよね。しかし、彼らはまだ代表作や実績があるわけではなく、“海の物とも山の物”ともつかない新人です。他に形容する言葉がないのだから、よって修飾する言葉として“イケメン”とつけざるを得ないとも考えられます。

 そしてもうひとつ、大物の二世ということで芸能マスコミの“忖度”という部分もあるのでしょう。今回、共通しているのは“ネタばらし”がやたらと早かったということ」(佐々木氏)

 “ネタばらし”とはすなわち、木村拓哉の娘。三浦知良の、窪塚洋介の息子と“二世”である事をアピールすること。

「宇多田ヒカルさんが代表的ですが、本当に実力があれば自ずと人気は出ますし後から素性がわかることもあります。芸能界に身を置く以上は“自分の力で”“七光は使うな”というきびしい親もいるでしょうが、ほとんどが“大丈夫かな、本当にやっていけるかな”と親としての心配、やさしさが勝ってしまうのでは? 記事で“イケメン”やら“美人”と書いて取り上げてもらえば親としてもうれしいでしょうからね。

 たとえ批判のコメントが向けられたとしても、これから芸能界でやっていこうと考えている二世たち。したたかさというか、メンタルの強さは持ち合わせているように見えますし、スルーできるのだと思います」(佐々木氏)

 騒がれるうちが“華”とは言うけどもーー。