記録的暖冬が影響 昨シーズンも雪不足で人工降雪機による運営を余儀なくされていたしていた

 (株)ユートピア・マウンテンリゾート(TDB企業コード:600431945、資本金1100万円、島根県浜田市旭町市木7600、代表木村宏一氏)は、2月17日付で事業を停止し、事後処理を中田憲悟弁護士、田中一人弁護士(広島県広島市中区八丁堀6-7-504 チュリス八丁堀、はばたき法律事務所、電話082-502-3915)に一任、自己破産の準備に入った。

 当社は、1968年(昭和43年)2月に設立されたスキー場の運営業者。当初2ヵ所のスキー場を運営していたが、2011年に「ユートピアサイオトスキー場」(広島県山県郡北広島町)を他社へ譲渡して以降は浜田市の「アサヒテングストンスノーパーク」のみを運営してきた。

 しかし、ここ数年は天候不順で積雪量が減少していたため、人工降雪機による運営を余儀なくされ、2019年5月期の年売上高は6000万円程度にとどまり、採算性も悪化していた。設備の維持費などが重荷となって厳しい資金繰りが続くなか、今シーズンは暖冬の影響による雪不足で1日もオープンすることができず、ついに事業の継続を断念した。

 負債は約2000万円。