ゴジラが壮大な日本画に!日本画家・村上裕二の作品展示へ
日本美術院展内閣総理大臣賞などを受賞した日本画家の村上裕二氏が、今年で生誕65周年を迎えた、日本を代表する怪獣王ゴジラを描いた。3月のアートフェア東京2020、並びに7月の個展にて一部が展示される。
2度の日本美術院賞大観賞、同文部科学大臣賞、内閣総理大臣賞の受賞など、輝かしい経歴を誇る村上氏。これまでにも、ウルトラマンや仮面ライダーといった、日本を代表する特撮作品を題材にした作品を発表しており、今回も、紅富士や三日月を背景にしたゴジラやキングギドラ、モスラなど、日本画ならではのタッチで怪獣たちの魅力を表現した。
村上氏が描いた『ゴジラ』は全部で57点。その一部が、東京国際フォーラムで開催されるアートフェア東京2020内「『怪獣王 GODZILLA』村上裕二日本画展」(3月19日〜22日)と、日本橋三越本店で開催される個展「村上裕二日本画展 『怪獣王ゴジラの世界』」(7月8日〜13日)で展示される。
今回のコラボレーションに、村上氏は「私は日本画家です。日本画は日本に永く続く大和絵の現在版の様な絵画です。日本人の生活を感じさせ、時には伝記や教えを加えて画題を選び、日本人好みの材質や仕上がりを大切にした日本の世界観でまとめ上げる創作物です。今も尚、その世界を広げる為、画家たちは努力をしています。私はその日本画に現在の日本の象徴を描き込みたい願いを真剣に推し進めた結果、ゴジラを描くことに大きな希望と夢を託せると思い、絵筆を取りました」と語っている。
1954年公開の1作目から65年を経た現在も、世界中の映画ファンから愛されている『ゴジラ』。昨年5月にはハリウッド版『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開され、今年は続編となる『ゴジラVSコング(仮)』の公開が予定されている。(編集部・入倉功一)