明治時代の女学生向け雑誌「女学世界」の挿絵にトキメキが止まらない♡

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明治時代〜大正時代に、女学生向けに出版された「明治少女節用」という雑誌を紹介しましたが、「明治少女節用」には歴史、地理、文学から家事や芸事、趣味的な娯楽に至るまで様々な情報が掲載されていました。

今回紹介するのは「女学世界」という、明治時代〜大正時代にかけて出版されていた雑誌です。「女学世界」はその名のごとく女学生を対象とした雑誌で、女子教育に必要な情報を総合的に紹介したものです。

女学世界は明治34年(1901年)に創刊された月刊誌で、読者対象は女学生でしたが、主婦層にも人気が高かった雑誌だったようです。大正14年(1925年)までの25年間で350号が刊行されました。

女学世界が世に出る2年前の明治32年には、女子の中等教育に関する勅令「高等女学校令」が発令されたこともあり、女学生教育が盛り上がりを見せていたこともあり、女学世界は商業的にも大きな成功を収めた雑誌でした。


内容は、論説、古典文学の講義から娯楽、伝記、連載小説や和歌など多岐にわたりました。読者の投稿欄まであったそうです。

今回はそんな女学世界から、挿絵や、付録の絵葉書の作品を紹介したいと思います。紹介する作品は、現在ボストン美術館が所蔵し無料でオンライン公開しているもので、誰でも閲覧&ダウンロードが可能となっています。


絵の作者は一条成美、池田蕉園、竹久夢二、杉浦非水などそうそうたる顔ぶれ!アール・ヌーヴォーやアール・デコの様式を取り入れた作品も見られ、当時のアートの流行が垣間見れる作品集になっていると思いますので、是非チェックしてみてください。

それでは、女学世界の挿絵や、付録の絵葉書作品たちを一挙にどうぞ!

女学世界の挿絵や付録の絵葉書





















女学世界
 

画像:Museum of Fine Arts, Boston

参考:雑誌『女学世界』に見る女性たちのキャリアデザイン、『女学世界』にみる読者共同体の成立過 程とその変容