左上から時計回りに、F・トーレス、イニエスタ、L・ダミアン、そして槙野。いよいよ金曜日、J1の2019年シーズンの幕が上がる。(C)SOCCER DIGEST

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 世界中のプロフットボーラーの「推定市場価格」を独自の集計方式で算定しているのが、ドイツの移籍情報専門サイト『transfermarkt』だ。近年はアジアやアフリカ地域のデータ収集に力を入れており、いまでは日本サッカーもJ1からJ3、さらにはJFLまで網羅されている。

 ここでは、2019年シーズンの開幕が4日後に迫ったJ1リーグに対象選手を絞り、「推定市場価格」トップ50を紹介していこう。

 堂々1位に輝いたのはほかでもない、今季も最大の注目を集めるだろう、ヴィッセル神戸の元スペイン代表FWアンドレス・イニエスタだ。2012年夏に7000万ユーロ(約91億円)の最高値を叩き出した名手は、34歳となったいまも675万ユーロ(約8億7750万円)の高水準をキープ。昨年のこの時期に1位だったジョー(名古屋グランパス)を抑えて、トップの評価額を得ている。

 今季の神戸でイニエスタと魅惑のトライアングルを形成するのが、ルーカス・ポドルスキとダビド・ビジャの“世界王者コンビ”。前者は11位タイの230万ユーロ(約2億9900万円)で、後者は37歳という年齢が影響してか、41位タイの150万ユーロ(約1億9500万円)に落ち着いた。金曜日の開幕戦(セレッソ大阪戦)で先発揃い踏みなるか。新生トリオのハイパフォーマンスに期待だ。

 
 3位のファブリシオ(浦和レッズ)、4位のフェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)に続いて、5位に付けたのが清武弘嗣(C大阪)である。欧州から日本に活躍の場を戻して丸2年が経つが、同サイトでの評価は依然として高く、昨年と同様に日本人選手でトップに立った。続いて川崎フロンターレの主将、小林悠が6位に食い込んでいる。

 土曜日のゼロックス・スーパーカップで豪快弾を決めて、鮮烈な日本公式戦デビューを飾ったレアンドロ・ダミアン(川崎)は250万ユーロ(約3億2500万円)で7位。アジアカップを戦った森保ジャパンの国内組では、槙野智章(浦和)の200万ユーロが最上位で、昨季JリーグMVPの家長昭博(川崎)とともに13位タイの評価額となった。

 トップ50をチーム別で見ると、浦和が最多8人をエントリーさせ、J1王者・川崎の7人を上回っている。いまひとつ低めの評価なのが、ガンバ大阪の韓国代表FWファン・ウィジョで、29位タイの165万ユーロ(約2億1450万円)。そのほか圏外では、鳥栖の新助っ人MFイサック・クエンカも100万ユーロ(約1億3000万円)で、89位タイにとどまっている。
 以下が、2019年2月17日時点のJ1リーグ「推定市場価格」ランキング・トップ50だ。

【J1推定市場価格ランキング・トップ50】
1位 アンドレス・イニエスタ(神戸) 675万ユーロ(約8億7750万円)
2位 ジョー(名古屋) 450万ユーロ(約5億8500万円)
3位 ファブリシオ(浦和) 375万ユーロ(約4億8750万円)
4位 フェルナンド・トーレス(鳥栖) 350万ユーロ(約4億5500万円)
5位 清武弘嗣(C大阪) 300万ユーロ(約3億9000万円)
6位 小林 悠(川崎) 270万ユーロ(約3億5100万円)
7位 レアンドロ・ダミアン(川崎) 250万ユーロ(約3億2500万円)
7位 エヴェルトン(浦和) 250万ユーロ
7位 鈴木優磨(鹿島) 250万ユーロ
10位 谷口彰悟(川崎) 240万ユーロ(約3億1200万円)
11位 ルーカス・ポドルスキ(神戸) 230万ユーロ(約2億9900万円)
11位 杉本健勇(C大阪) 230万ユーロ
13位 興梠慎三(浦和) 200万ユーロ(約2億6000万円)
13位 柏木陽介(浦和) 200万ユーロ
13位 マウリシオ(浦和) 200万ユーロ
13位 マルコス・ジュニオール(横浜) 200万ユーロ
13位 家長昭博(川崎) 200万ユーロ