29日放送、MBS「GAMBA TV〜青と黒〜」に、ガンバ大阪の今野泰幸が出演。負傷で苦しんだ今シーズンについて語り、引退も考えていたと明かした。

毎年30試合以上に出場し、2014年の3冠にも貢献した今野。だが、移籍から7年目の今季は、開幕から出遅れ、右足首の手術を余儀なくされた。

「今年は苦しみましたね。本当に治らないのかなと思った」という今野は、焦りがあったとし、「このままサッカーができないなら引退するしかないというところまで考えた」と明かす。

今野は「思いっきりグラウンドを走り回れなかったら、僕の存在自体が意味なくなってくる」「このままだったら引退なのかなと頭をよぎった」と語った。

リハビリを乗り越え、8月下旬に実戦復帰を果たした今野は、トップチームに戻ってから6連勝に貢献。チームは降格圏を抜け出し、自身は9月に初となるJリーグ月間MVPにも選ばれる。

ファンがいたから引退を踏みとどまったという今野は、サッカー選手とは「一番は感動を与えられる仕事」とコメント。子どもの試合を見たときに涙が出るほど感動したといい、自身も「もっとお客さんを感動させられるようなプレーをこれからもっとしていきたい」と述べた。

もちろん、プロはサッカーで生活するだけに、お金も大切としつつ、だからこそ負傷中は「それで給料もらっているわけだから、すごい責任を感じてしまうし、そこが逆に焦りにもつながってしまう」と明かす。

ガンバは残り4試合。降格した経験も持つ今野は、残留争いについて「ギリギリですよね。瀬戸際。もうメンタルの闘いですね、自分の中で。恐れとか出てくる。ミスしたらどうしようとか」とコメント。精神的に自分に打ち勝つことが重要だと述べた。

「やっぱり僕は強いガンバを取り戻したい。タイトルを獲るガンバに戻したい」という今野は、そのためには残留が必要とし、「残り4試合すべて勝つつもりで頑張りたい」と意気込んだ。