沖縄の海で「ド正論」を叫ぶ 「せやろがいおじさん」東京五輪ボラ募集バッサリ
頭に赤いタオル、赤いTシャツ、そして赤いふんどしを着用したユーチューバー「せやろがいおじさん」が、沖縄の美しい海を背景に、東京五輪のボランティア募集に対して物申した。
2018年9月7日に、ユーチューブチャンネル「ワラしがみ」で公開した動画「東京オリンピックのエゲツないボランティア募集について」は19日17時半時点で10万回以上再生され、ツイッターでも話題を呼んでいる。
独特の口調で主張「お偉いさん方も給料貰いませんよね」
動画では、2020年に開催される東京五輪の予算が3兆円に上っているにもかかわらず、ボランティアには宿泊費・交通費を支給しない(動画公開時点の条件、のちに変更)ことへの疑問、せめてスポーツドクターには支払うべきとの意見を、せやろがいおじさんが独特の口調でぶつけている。
「3兆歩譲って、スポーツドクターもボランティアでお願いしたとしよう。で、もちろんお偉いさん方も給料貰いませんよね!?」
せやろがいおじさんの動画は2分半と短いが、的を射た主張に対して視聴者からは共感の声が寄せられている。
「これは反論出来る人中々おらんやろ...ドドドドドド正論やないか」
「面白いのに的を得てて、めっちゃ綺麗な景色で叫んでるのシュールやけど見るの止まりません(笑)」
「Twitterで見てハマりました!w沖縄の海はめっちゃ綺麗やし編集もこってるし言うてること正論やしテンポ最高です」
「東京2020大会ボランティア」の公式サイトでは、スポーツドクターを無償で募集するという記述はない。しかし、産婦人科医でスポーツドクターの高尾美穂氏は、東京五輪でのスポーツドクターとしての仕事を無償で依頼されたと、8月29日に自身のツイッターで明かしている。こうした批判の高まりを受けてか、2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、交通費として活動1日あたり1000円のプリペイドカードを配布することを、9月18日のボランティア検討委員会で決定した。
正体は...沖縄のお笑いタレント
せやろがいおじさんは、「声を大にして言いにくいことを沖縄の海に向かって叫ぶ」というスタンスの動画を公開している。その正体は、沖縄の芸能プロフダクション「オリジン・コーポレーション」に所属するお笑いコンビ・リップサービスの榎森耕助さん(31)だ。
9月18日に開設されたばかりの公式ブログ「せやろがいおじさんのブログ」によれば、榎森さんは、芸歴10年を超えても売れる兆しがない中、「Youtubeで広告収入を稼ぎつつ、知名度を上げて全国でライブ回るんや!」と思い立ち、事務所の芸人が出演するユーチューブチャンネル「ワラしがみ」を始めたという。
ツイッターでせやろがいおじさんが話題になったこともあり、「ワラしがみ」は着々とチャンネル登録者数を伸ばしている。現在の登録者数は約1万6000人だ。