プロが教える継続できる体づくりのコツ! 食事方法編
今回は体づくりを継続するための食事方法の種類をお伝えします。
1.糖質制限ダイエット
1日の糖質量を減らす減量方法で、某大手パーソナルジムのメソッドや雑誌などでよく目にする方法。効果としては短期的に大幅な減量を望めますが、私の経験上、お菓子などの甘いものを食べたい要求が強い方、食事制限によってのストレスを感じやすい方、体脂肪が少ない方には、不向きかなと思います。
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日常生活に負荷を掛けたくない場合は、肉などのたんぱく質を毎食のメニューに取り入れるようにし、晩御飯だけ糖質を抜いて、体を慣れさせていくと体重減少と共にモチベーションが上がってくるので、体の状態と相談しながら昼、夜も抜くようにすると、体脂肪がみるみる減っていきます。
2.脂質カット型
食事の中の無駄な脂質をカットする方法。たんぱく質と糖質は1g=4kcal、脂質は1g=9kcalと栄養素によって持っているカロリーに大きな違いがあります。
カロリーの高い油を控えるために、赤身の肉や魚を意識して摂取していても、肉や魚に細かく入っている脂や、炒める時に使う油など、気付かないうちに油を摂っていることがよくあります。また、油の種類によっては、体内で作ることができず、食事で摂取する必要がある油(必須脂肪酸)もありますが、雑誌やTVなどで良質な油といわれているココナッツオイルやオリーブオイル、アボカドなどもはじめは摂取しないようにすると、効果的にカロリーがカットできます。
糖質を抜くと体が慣れてくるまで頭がボーっとしてしまうことがありますが、脂質カット法の場合は糖質を摂取しているので、倦怠感がなく減量中のその感覚が不安な方におすすめです。
3.カロリー制限型
前回、押さえておくべき正しい知識でご紹介した、カロリーのみで減量していく方法。変化のスピードはゆっくりですが、理論上たんぱく質、脂質、炭水化物のどれを摂取しても1日の総消費カロリーを超えなければ、体重は痩せていきます。しかし、体づくりの観点からすると、体重減少だけではなく、健康的でメリハリがあってセクシーで、かつカッコいいスタイルを目指している方が多いのではないでしょうか。
単に体重減少だけが目的でない方には、何を食べるかによって人の体の見た目は違ってくることをしっかり認識する必要があります。
食べ物の大半はたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルからできており、この5つの栄養素を5大栄養素といいます。自分の体も他の人の体も5大栄養素でできていて、見た目に関わるところは、皮膚や髪、爪、筋肉のフォルム、脂肪のフォルム。そして、爪、髪、肌、筋肉の材料はたんぱく質で、脂肪の材料は脂質ですよね。
ということは、ほとんどがタンパク質と脂質でボディラインは成り立っており、このボディラインをカッコよくするには、無駄な脂肪を落とせばいいということなのです。カロリー制限中は無駄な脂肪を落としたい方が大半だと思うので、基礎代謝分や自分が設定したカロリーの摂取内訳は、筋肉を維持・発達させるためのタンパク質と糖質をベースに脂質を少なくしていくと、かっこいい体になりやすいです。
上記を意識して、自分に合った食事方法を取り入れてください。次回は体づくりを継続させるためのメンタル面をご紹介します。
[文: 奥山敬人]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
奥山 敬人(おくやま・けいと) OWL GYM
トレーナー兼カウンセラーとしてRIZAPに勤務。コーチング・カウンセリングを評価され、お客様の施術のほかトレーナー・カウンセラーへの研修ならびに指導を務める。
RIZAP銀座店・新宿店の立上げメンバーであり、1000名以上のボディメイクに関わる。
2017年より、パーソナルトレーニングジム「OWL GYM」を立ち上げ。