ハードワークで攻守に貢献する原口。ポーランド戦で初ゴールなるか?写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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「日本のほうが暑さには強いと思うし、向こうのほうがしんどいかな。モチベーション的にも、暑さ的にも。だから有利かなとは思います」
 
 ポーランドとのグループリーグ第3戦に向け、原口元気は様々な面で優位に立っていると見ているようだ。
 
 すでにグループ敗退が決まったFIFAランク8位の北欧の雄は、実力的には日本よりも上。なおかつ失うものがない怖さもあるが、原口はそれ以上に日本の勢いが勝ると意気込んでいる。ただし、「僕らが逆の立場だとしても、しっかりやると思う。ポーランドも必死にやって来ると思うので、自分たちももちろん、それ以上のモチベーションでやるだけです」と、そこに油断はない。
 
 日本はコロンビア戦、セネガル戦を1勝1分けで終え、現時点でグループリーグの首位だ。ポーランド戦は引き分け以上で突破が決まるが、原口に引き分けを狙う考えはない。むしろ、自分のゴールでチームに勝利をもたらそうという意識が強い。本田圭佑からのアドバイスを受けて、ゴールに対する想いは、さらに高まったという。
 
「狙い続けなきゃ入らないとアドバイスしてもらっています。それだけ説得力ある人ですから。やっぱり取っている人というのは、得点に対する狙い方というかメンタル面を含めた準備がすごいなと思う」
 
 ゴールに絡むプレーのビジョンはできている。得意のドリブルシュートも選択肢のひとつだが、もっとも意識しているのはクロスに合わせる形だ。
 
 日本代表の攻撃は「トップ下の真司くんが左に寄り気味で、左に人数をかけていることが多い」ため、比較的に左に偏る傾向がある。原口はこうした攻撃に合わせて、「左からのクロスに対して、ほぼどのタイミングでもちゃんと入っていけている」という。
 
 ここまでの2試合で結果は出ていないものの、原口にブレはない。「それを止めないこと」とクロスに合わせる形を愚直に繰り返して、ゴールにつなげるつもりだ。