エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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トラウト、ハーパーらに並び大谷の名前が登場

 二刀流の活躍で全米でセンセーションを巻き起こしているエンゼルス大谷翔平選手。開幕前のオープン戦では打率.125、防御率27.00と奮わず、地元メディアから懐疑論が高まった。だが、開幕後の大活躍を見て、数多くの名物記者が“軌道修正”を見せた。

 その中で最も話題を呼んだのは、米「Yahoo!スポーツ」のコラムニスト、ジェフ・パッサン氏だった。「拝啓 ショウヘイ様:ごめんなさい、私が完全に間違えていました」という公開書簡形式で“謝罪”原稿を発表。一度は大谷を「メジャーレベルにあらず」と一刀両断したが、想像を越える活躍ぶりに潔く白旗を上げていた。

 そのパッサン記者がツイッターでMLBスーパースター6傑を選出。そこで「Shohei Ohtani」の名前を上げるという究極の“掌返し”に出た。

 事の発端は、カブス専門情報サイト「ブリーチャー・ネーション」が投稿した「カブスのクリス・ブライアント内野手以外の6人のスーパースターは誰?」というツイートだった。パッサン記者はこれに返信。ブライアントがスーパースターなのか疑問を呈した上で「私の6選手」と発表した。

 筆頭は、エンゼルスのマイク・トラウト外野手だった。26歳ながらMVP2度受賞、通算打率3割超えを誇る天才プレイヤーについては「あまりに優秀なので必然」と説明。2番目にあげたナショナルズの若きスラッガー、ブライス・ハーパー外野手については「偉大かつ両極端。この問題における重要なポイント」とし、気持ちを前面に押し出すプレーとキャラで、心酔するファンと全く受け付けない人と分かれる事実に触れた。

 3人目はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手だった。2017年の新人王&本塁打王は、やはり「巨大ホームラン」が選出理由に挙げられた。続いて、昨季MVPでアストロズ世界一の立て役者、ホセ・アルトゥーベ内野手を選び、「最近優勝リングを獲得した意外性に富んだ選手」と評価した。

 そして、5番手として登場したのが、かつて“ダメ出し”をしたはずの二刀流・大谷翔平だった。「好奇心と興味だけ」と選出理由を明かし、まだ実績らしい実績は残していないが、どうしても気になる存在であるとした。

 最後は現在DL入りしているドジャースのクレイトン・カーショー投手。「自分自身も迷うが、あまりに長く最高の存在であり続けている」と寸評をつけている。

 米球界を代表するメガスターとともに、デビュー2か月弱の23歳・二刀流を堂々と、自身の考える6傑に選んだパッサン記者。公開謝罪した大谷に、今ではすっかり心奪われてしまったようだ。(Full-Count編集部)