AFX通信によると、ロシアの石油大手ルクオイルの海外事業部門ルクオイル・オーバーシーズのアンドレイ・クズェイフ社長は、今後、海外のプレゼンスを高め、ロシアにとって地政学的に良好な地域からエネルギー収益を上げていく方針を示した。ロシア内では法人税の影響が大きいため、海外では3倍の収益が上がるとしている。現在、同社では石油収入の5％、天然ガスの15％を海外から上げており、カザフスタンやエジプトが利益の源泉となっている。また、探査活動にはアゼルバイジャンやコロンビア、イラン、ベネズエラで参加。さらに、最近ではカザフスタンの石油権益の1％を保有する石油持ち株会社ネルソン・リソーシズを2億ドルで買収した。また、フセイン政権によって契約が無効にされたイラクでの権益についても、新政府との間で権益の契約を復活させ、事業を進めたい意向だ。　【了】