CBS MarketWatchによると、インターネット検索最大手の米グーグルが20日発表した第3四半期決算は、最終利益が前年比7倍超の3億8100万ドル（約442億円）と大幅に増加し、アナリスト予想を上回った。1株当り利益は1.32ドル（前年同期は0.19ドル）。また、一時費用を除いた実質ベースの最終利益は4億3700万ドル、1株当たり利益は1.51ドルとなり、アナリスト予想の1.37ドルを上回った。

　　売上高も初めて10億ドルを突破し、15億7800万ドル（約1830億円）と前年同期の8億0590万ドルの約2倍となった。広告手数料を除いたベースの売上高は、前年比110％増の10億5000万ドルで、アナリスト予想の9億4200万ドルを上回った。

　　また、AP通信によると、インターネット関連会社にとって、夏の7-9月期は米国では通常、コンピューターの利用時間が減るため、良い数字を出すのが難しい時期だが、この最終利益は、7年前の創業以来、4半期ベースでは過去最高となった。同社幹部はまた、昨年の第3四半期は、昨年8月の同社のIPO（新規株式公開）で話題となり、同社のウエブサイトにアクセスが集中したため、今年はそれを超えることは難しいと予想していたが、エリック・シュミットCEO（最高経営責任者）は、インスタント・メッセージングなどの新サービスや地図サービスなど既存サービスのアップグレードで、予想を超える利用者のアクセスがあったと分析する。

　　グーグルは、2005年通期と次の第4四半期の業績見通しは発表しなかったが、アナリスト予想では、グーグルの2005年通期業績は、売上高が37億9000万ドル、最終利益は1株当り5.63ドルと見ている。また、同社の2006年予想は、売上高が54億6000万ドル、1株当り利益は7.33ドル、また、税関連費用とストックオプションを除いた1株当り利益は7.14ドルと見られている。

　　同社の株価は、株式市場の大引け後に行われた決算発表後に大幅に上昇し、時間外取引で、終値比10.74％（32.55ドル）高の335.75ドルと過去最高値を付けた。決算発表前の株価は、前日比1.78％（5.50ドル）安の303.20ドルと下げて、通常時間帯の取引を終了していた。【了】