CBS MarketWatchによると、19日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、大型ハリケーン「ウィルマ」が、石油精製施設の集中するメキシコ湾岸をそれるとの見方が広がったことに加え、米エネルギー省が朝方発表した14日までの週の週間石油在庫で、原油在庫が前週比560万バレルの増加となったことから、石油の需要逼迫（ひっぱく）懸念が後退、一時1バレル＝61.30ドルまで値を下げたあと、前日比79セント（2.8％）安の1バレル＝62.41ドルに続落して引けた。

　　ガソリン11月物は、米エネルギー省が発表した週間在庫で、ガソリン在庫が市場の予想とは反対に前週比290万バレルの増加となったことから、供給不安が後退し、一時1バレル＝1.65ドルまで下げた後、同5.89セント安の1ガロン＝1.6763ドルと続落、8月4日以来の安値で引けた。また、暖房油も、同2.08セント安の1ガロン＝1.9134ドルと続落して引けた。【了】