“3日連続”J1視察のハリル、浦和と広島の一戦で新たな発見? 「良い若手がいますね」

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欧州遠征に向けて精力的にチェック 敗戦の浦和は「トップコンディションではない」

 J1第2節の浦和レッズ対サンフレッチェ広島戦が4日に行われ、2-1でアウェーの広島が勝利した。

 この一戦を日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が視察。「広島にも良い若手がいますね」と、その目に留まった選手がいたことを明かした。

 2日に再来日したハリルホジッチ監督は、同日にJ1川崎フロンターレ対湘南ベルマーレ、翌3日には鹿島アントラーズ対ガンバ大阪を視察。3月に欧州遠征(23日にマリ代表、27日にウクライナ代表と対戦)を控えるなかで精力的にJリーグをチェックし、第2節の最終日となった4日には浦和対広島が行われた埼玉スタジアムに足を運んだ。

 浦和はDF槙野智章をはじめ、MF長澤和輝、FW興梠慎三、DF遠藤航、DF宇賀神友弥と代表経験者を多数擁するが、この日は先制点を奪うも後半に2失点。開幕のFC東京戦(1-1)に続いて白星を奪えなかった。

 ハリルホジッチ監督は「たくさんの(代表)候補選手を見に来た」という浦和について、「まだシーズンが始まったばかりなので、トップコンディションではありません。今年はACLも参加していないので、まだ公式戦が少ない。プレーしていくうちに上がっていくと思います」と見解を述べた。

 そして、勝利した広島についても言及。一言「広島にも良い若手がいますね」と感想を語っている。「全体をチェックし続ける段階なので、選手個々についてはあまり詳しく話せません」と具体的な選手名は口にしなかったが、この日は今季広島に復帰した22歳のMF川辺駿がサイドハーフ、トップ下でプレーして2得点に絡む活躍。日本代表の中盤の攻撃的なポジションはMF香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(セレッソ大阪)と負傷者が相次いでおり、川辺がお眼鏡にかなった可能性もある。

 ハリルホジッチ監督は「選手たちにはしっかりトレーニングして、コンディションを上げてもらいたいですね」とメッセージを送り、会場を後にした。

小田智史●文 text by Tomofumi Oda(Football ZONE web編集部)

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images