一発退場を食らった29歳のララーナ(手前)とヘッドロックをお見舞いされた19歳のマーシュ。実に歳の差10のマッチアップだった。(C)Getty Images

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 陽気なナイスガイとして知られるリバプールの名アタッカーが、ファンもあっと驚く愚行に出た。イングランド代表のMF、アダム・ララーナである。
 
 今シーズンのララーナはハムストリングの怪我で大幅に出遅れ、ようやく戦列に復帰できたのは11月に入ってから。しかしながらコンディション一向に上がらず、年明けにようやく初スタメンを飾るも、その後はベンチメンバーの当落線上を彷徨うばかりだった。
 
 とはいえ、ユルゲン・クロップ監督の信頼は厚く、「アダムの復活を信じている。だから焦らずゆっくり戻ってきてくれればいい」と期待を込める。日曜日のプレミアリーグ(トッテナム・ホットスパー戦)はベンチ外。同日に同じトッテナムを相手に行なわれたU-23ゲームに出場し、調整を図ることとなったのだ。
 
 そのリザーブマッチで、ララーナが暴挙に出た。相手MFジョージ・マーシュに空中戦で反則まがいのチャージを受けて激高! あろうことかマーシュに強力なヘッドロックを仕掛け、グロッキー寸前に追い込んだのだ。僚友のダニー・イングスがなんとか制止したため、大事には至らなかった。
 
 当然、ララーナは一発退場。リバプールU-23のニール・クリッチリー監督は「あんなに我を忘れたアダムは見たことがない」と語り、このニュースを取り上げた英紙『The Mirror』は「いつも冷静なアダムがなぜ……」「なんて愚かな行為なんだ!」「目を疑う衝撃シーン」といったリバプール・ファンのツイートを紹介した。
 
 思うように調子が上がらないなか、イライラを爆発させてしまったのか。現状のままでは昨年6月以来、お呼びがかかっていないイングランド代表への復帰は難しく、ロシア・ワールドカップ出場も遠のくばかりだ。