ブンデス公式認定「酷すぎるユニフォーム・ワースト10」 日本人二人に予想外の余波
ブンデスリーガ史上ワースト・ユニフォームは? 記憶にとどまるユニフォームを紹介
サッカー界では毎シーズンのようにユニフォームのデザインが変更される。
チームカラーを取り入れたものから、ド派手なアウェー仕様まで、サポーターは我がクラブの忠誠心とともに購入することになる。
そんななか、1963年に創設されたブンデスリーガ公式サイトではドイツで話題を集めてきた「酷すぎるユニフォーム」に注目。ブンデスリーガ史上ワースト10として格付けを行い、日本人選手二人が想定外の余波を受けている。
「誰もが酷いユニフォームを愛している。実際に運命のいらずらで、この失敗ファッションは数え切れないオシャレなユニフォームよりも長く記憶にとどまっている」
特集の冒頭ではユニフォームに抱く人々の愛着について紹介。そして、ワースト10位には絶対王者バイエルンの負の記憶が選出されている。2001-02シーズンのユニフォームはアディダス社製。胸にオペルとアディダス社のロゴが刻まれているが、バイエルンのシンボルはどこにもない。
胴体部分は白だが、三本線の入った長袖はなぜか黒。あまりに珍妙なデザインから「これはゴミ袋か? クラブの紋章も存在していない。見栄えがいいとは全く言えない」と断じられている。
2013-14シーズンのグロイター・フェルトのオレンジ一色のユニフォームが9位に選出された。一見オランダ代表のユニフォームのようだが、「よく観察すると、そこら中の薄い黒い水玉模様が一層悪くしている。なぜだ?」と指摘した。
モデルとして武藤が登場、そして大迫も…
1996-97シーズンのFCケルンのユニフォームが8位に食い込んだ。蛍光オレンジと蛍光ブルーというユニのカラーに、「我々の目が痛い。これはダメな色の組み合わせだ」と記した。
7位は2016年1月のマインツの限定ユニフォーム。肩口から白、水色、蛍光イエロー、赤とド派手なデザインのユニフォーム姿で写真に登場したのはFW武藤嘉紀。「武藤がカーニバルシャツのモデルになっている」と説明文が添えられている。
6位は1992-93シーズンのシャルケのユニフォームだ。ロイヤルブルーを基調としながら、何やら複雑な模様が名門の戦闘服を台無しにしている。「ロイヤルブルーをここまで台無しにするのは、いかに大変か?」と、デザイナーに向けてチクリと言い放っている。
5位は2016年1月のケルンの限定ユニフォーム。白い下着の上に赤いジャケットをかたどったようなデザインとなっているが、完全に不評に終わったようだ。「シュツットガルトに1-3と本拠地で敗れたことで、このシャツはケルンファンの記憶に長く止まることに失敗した」と評されている。写真で登場したのが日本代表FW大迫勇也だ。他のチームメートとともに写っており、「ケルンの選手たちが奇妙に見えるのは不思議ではない」と補足されている。
不名誉なワースト1位は?
4位は再び絶対王者バイエルンが登場する。蛍光オレンジをベースに、右肩口から黒と蛍光グリーンの三本線という斬新なアウェーユニフォームとなっている。「ノリッジ・シティFC(イングランド)の色を盗んだように見える」と綴られている。
3位はフランクフルトの1993-94シーズンのユニフォーム。蛍光イエローを基調とし、へその部分に青と赤の大きなトライアングルがあしらわれているが、「これはイーグルスのセンセーショナルなまでにひどいアウエーユニホ-ム」と言及している。
2位は2015年9月の1860ミュンヘンの限定ユニフォーム。オクトーバーフェストに触発されたユニフォームだったが、胸の「Think Blue」というスポンサーのロゴを強調しすぎる仕様となった。
不名誉なワースト1位は1998-99シーズンのボーフムが選出された。このシーズンは三種類のユニフォームで戦ったが、いずれも左半身は赤、オレンジ、黄色、黄緑、紺、紫、濃紺の太い横縞があしらわれていた。「肩にある一つの派手な虹に満足せず、三つのユニフォームに施した」と指摘されている。
ドイツで無敵の強さを誇るバイエルンと古豪ケルンがワースト・ユニフォームで二度も登場。ファンの記憶に意外な形で残ってしまったようだ。
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images