井上尚弥【写真:Getty Images】

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身長・リーチはボワイヨが優勢も「それが勝利を収める根拠にはなり得ない」

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)は、12月30日に横浜文化体育館で同級6位ヨアン・ボワイヨ(フランス)と7度目の防衛戦に臨む。衝撃の米デビューから3か月半、再びリングに上がる「The Monster」について、米メディアは「ボクシングファンから凄まじいプレッシャーがかけられている」と報じている。

 30連勝中の挑戦者ボワイヨとの年末決戦は、本場米国でも熱視線が注がれている。

 米ボクシングメディア「ボクシングニュース」は、「ナオヤ・イノウエvsヨアン・ボワイヨが今週土曜」と言及。井上にとって7度目となる防衛戦を展望している。

「ボワイヨは背丈があるため、リーチにおいてはイノウエに対しアドバンテージがある。しかし、それが勝利を収める根拠には一切なり得ない」

 身長163.5センチ、リーチ171センチの井上に対し、ボワイヨは身長171センチ。記事では、リーチではボワイヨが優勢としながらも、それが勝利を約束するものではないと分析している。

「イノウエはスーパーフライ級で世界ベストファイターとして認識されている」

 井上は来年2月24日にアメリカでの開催が決まった「Superfly2」への参戦を熱望してきたが、WBA世界王者カリド・ヤファイ(英国)やIBF世界王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)、WBC世界王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)との統一戦は実現していない。記事では、“強すぎる”がゆえの宿命に直面している現状と、噂されるバンタム級転向についても触れている。

「イノウエはスーパーフライ級で世界ベストファイターとして認識されている。彼がこの階級にどれだけいるかは不透明だが、WBC王者シーサケット・ソールンビサイとの直接対決、そしてバンタム級転向については、ボクシングファンから凄まじいプレッシャーがかけられている。早い段階で階級を上げれば、危険な強打者ソールビンサイとの戦いへのプレッシャーからは逃れることができる」

 今年9月にアントニオ・ニエベス(米国)に6回TKO勝ちで衝撃の米デビューを飾り、本場米メディアから「まさに『モンスター』の名の通りの結果」「間違いなくボクシング界屈指のボディパンチャー」と絶賛された井上。ボワイヨ撃破でベルトを守り、さらなる飛躍を目指す2018年への足掛かりとしたい。(THE ANSWER編集部)