アーセナルを経て現在はヨングPSVでプレーするマレン【写真:Getty Images】

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16歳でアーセナルに引き抜かれた18歳マレン、シャペウから豪快弾に騒然「なんて怪物だ」

 海外サッカーで18歳ストライカーが華麗なシャペウから最後は、豪快なカンフーキック弾を炸裂。まるで曲芸のような一撃の瞬間を、海外メディアが「なんて素晴らしいゴールだ!」と動画付きで紹介。ファンを「カラテだ」「なんて怪物なんだ」と仰天させている。

 ピッチに武道家が紛れ込んでいるかのようたった。仰天のゴールを炸裂させたのは、オランダのヨングPSVの18歳ストライカー、ドニエル・マレンだ。

 22日(日本時間23日)に行われたドルトレヒト戦、後半28分だった。中盤から裏への浮き球のパスが送られ、これに反応したのがマレンだ。エリア境界線の左サイドでダイレクトでトラップ。チェックに来た相手DFに対し、ボールを地面に落とすことなく蹴り上げる「シャペウ」で、相手の頭上を越えて華麗にかわした。そして、ボールはワンバウンドしてGKと1対1の状況になった。

 ここでマレンはとんでもない動きを見せた。跳ねたボールにタイミングを合わせ、飛び上がると、空中で体に反動を一度つけるようにして左足を振った後、体を斜めに傾けながら右足でボールを叩いた。至近距離から“カンフーキック”で放たれたシュートにGKも反応することができず、ボールはファーサイドに豪快に突き刺さった。

ファンから反響続々「ビースト」「なんて怪物だ」「未来のストライカー」

 どよめきに包まれたスタジアム。ゴール後はピッチに倒れたマレンだが、すぐに起き上がり、感情を爆発させた。一連のシーンをFOXスポーツオランダ版は公式インスタグラムで「なんて素晴らしいゴールだ!」と動画付きで紹介。映像を観たファンから称賛の声が次々と沸き起こった。

「ビースト」「俊敏だ」「なんてこった」「なんて怪物だ」「未来のストライカー」などとコメントが相次ぐ一方で「カラテだ」と日本の空手になぞらえて称賛するファンもいた。

 マレンは16歳だった15年夏にアヤックスから引き抜かれ、アーセナルに移籍。今夏から母国に舞台を移したが、名門クラブに認められたポテンシャルは輝きを失っていないようだ。Jリーグから数多くの選手が渡り、日本代表の選手もプレーしてきたオランダ。年代別の代表を経験してきた18歳ストライカーの将来に注目して損はないだろう。(THE ANSWER編集部)