美智子さま、眞子さまと佳子さまに継承される国際親善への切なる「思い」
「美智子さまは眞子さまのご婚約が内定したことで、今まで担われてきた国際親善などの公務を、妹の佳子さまに引き継いでもらいたいというお気持ちが強いと思います」
来秋には結婚されることが決まった秋篠宮家の長女・眞子さまに対する、美智子さまの心境について語るのは宮内庁関係者。
折しも9月12日には、佳子さまが英国中部のリーズ大学に短期留学するために日本を旅立たれた。
「佳子さまは、眞子さまの後を追うように学習院大学を中退し国際基督教大学に入学し、今回の留学となりました。
今では単独で海外訪問をされるお姉さまを“お手本”として、これから国際舞台で活動するためのご留学だと思います」(秋篠宮家関係者)
現地では大学の学生寮で生活をしながら、舞台芸術や心理学などを幅広く学ばれることになっている佳子さま。
来年秋ごろに帰国予定だが、同じ時期にお姉さまの小室圭さん(25)とのご結婚も控えており、“重責”を背負われることになる。
「眞子さまはご結婚により、皇籍を離れることになるので、今まで担当されてきた公務は妹の佳子さまが引き継がれるのが順当だと思います。
ただ大学の勉強もあるので、帰国後の来年後半は佳子さまにとり、かなりハードな日程になると思います」(宮内庁担当記者)
美智子さまも、内親王方の外国との親善を重視されていて、眞子さまが皇室を去られた後は、佳子さまに期待を寄せておられるようだ。
「美智子さまの国際親善にかける思いには特別なものがあります。
ご自身はご結婚直後から昭和天皇と香淳皇后の名代で、陛下と外国訪問を繰り返しされてきました。
その思いや大切さを、お子さま方やお孫さまたちにも受け継いでもらいたい、というお気持ちがあるようなのです」
眞子さまの海外ご訪問の背景にあった「ご意向」
'15年に眞子さまが初めて海外を公式訪問されるときに、そんなお気持ちは表れていた。
この関係者が続ける。
「眞子さまは'15年に中米のホンジュラスとエルサルバドルを訪問されましたが、皇后さまの“ご意向”もあったようです。
特にホンジュラスは、'03年に長女の紀宮さま(現・黒田清子さん)も訪問されたので美智子さまはそれを“縁”に、眞子さまを送り出されたようです」
清子さんはご結婚2年前の'03年11月、ホンジュラスと南米のウルグアイに、日本の皇族としては初めてお訪ねになった。
ホンジュラスでは、日本の援助によって造られた上水道施設の竣工式に臨席。スペイン語に訳された演劇『米百俵』を鑑賞するなど友好を深められた。
この関係者が続ける。
「そのときに、ホンジュラスで清子さんのお世話をした現地の外交官が、後に在日本の大使として赴任。
'13年ごろに両陛下とお会いしたときに、本国での清子さんとの思い出話をすると、美智子さまはとても感激されたそうです。
そこで、眞子さまの海外初訪問は、ホンジュラスという意向をもたれたようです。
ホンジュラスはちょうど日本と外交関係樹立80周年だったので、調整はスムーズに進んだようです」
実際、ホンジュラスで眞子さまは、清子さんも足を運んだマヤ文明の代表的遺跡「コパン遺跡」もご訪問。
大統領を表敬訪問するなど親善に努め、緊張もあったはずの初外遊で大過なく全日程をこなされた。
そんな美智子さまから眞子さまへのお気遣いについて、
「美智子さまは、清子さんを本格的な公務ができる内親王としてお育てになり、清子さんもその期待に大いに応えられました。
孫の眞子さまと佳子さまにも、同じような期待を持たれることは当然だと思います」
と話すのは、近著に『美智子さまに学ぶエレガンス』がある、文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。
「美智子さまは、皇太子妃時代から『国際親善』を重視されてきました。
清子さんが訪ねたホンジュラスを引き継ぐ形で、眞子さまが同国を訪問すれば親善がより深まるとお考えになったのでしょう。
さらに、眞子さまの初めての海外訪問先がホンジュラスとなれば、“ねぇね”と慕われる清子さんに事前に相談しやすいので、そういった環境作りにも配慮されたのかもしれませんね」(渡邉さん)
その後、眞子さまは'16年9月に南米・パラグアイ、今年の5月には“幸せの国”ブータンをご訪問。美智子さまから清子さんを通じて伝わった「国際親善」の精神を大いに発揮し、現地で大歓迎を受けられた。
次は留学を終えた佳子さまが、お姉さまからその大切さを学び、キュートなスマイルで各国との友好関係を深められることになる。