長友が今季「セリエAワースト11」に選出 伊メディア酷評「大災害もたらした」

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衝撃的なミスで地に落ちた評価…「酷いパフォーマンスだった」

 日本代表DF長友佑都は、7日のシリア戦(1-1)で今野泰幸の同点ゴールをアシストするなど、左サイドバックとしてフル出場を果たした。

 改めて存在感を示す形となったが、イタリア・セリエAでは不名誉な称号を獲得してしまった。

 イタリア衛星放送局「スカイ・スポーツ」は、シーズン終了後に期待外れだった選手を厳選した「ワーストイレブン」を選出。長友は「左サイドバックとして“大災害”をもたらした」として、名を連ねてしまった。

 長友はシーズン序盤にリーグ戦の出場機会に恵まれず、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を中心に出場。4月の第32節ACミラン戦(2-2)からようやくリーグ戦での出場機会を得た。しかし、そこでのパフォーマンスが低調だったと見なされ、ワーストイレブン入りとなったようだ。

「ロンバルディア州で最も優秀なクラブは、ミラノ勢ではなくアタランタだった。したがって、この最終ラインの左サイドには、30歳の日本代表選手を選ぶことになる。献身的な姿勢は評価に値するが、セリエAでもヨーロッパリーグでも“大災害”をもたらした。ナポリ戦の大混乱は良い例だ。(ヨーロッパリーグの)サウサンプトン戦でもインテルの冒険を終焉に導くオウンゴールを犯し、酷いパフォーマンスだった」

 長友は4月30日のリーグ第34節ナポリ戦(0-1)で、逆サイドからのクロスに目測を誤り、相手にパスをしてしまう衝撃的なクリアミスで決勝ゴールを献上。昨年11月のELサウサンプトン戦(1-2)でもクロスの処理を誤り、左太ももに当たったボールが無情にもゴールラインを越えた。2つの大会での衝撃的なミスにより、期待外れの烙印を押されることになった。

気になるワーストイレブンの顔ぶれは?

 インテルは来季に向け、今季ASローマを率いたルチアーノ・スパレッティ監督が指揮を執ることが濃厚とされている。長友とインテルの契約は2019年6月まで。同じセリエAの対戦相手として長友のプレーを見てきた指揮官は、イタリアメディアから酷評を受ける背番号55に対してどのような判断を下すのか。30代で初めて迎える今夏の移籍市場は、キャリアの大きな分岐点となりそうだ。

「スカイ・スポーツ」によるワーストイレブンは以下の通り。

GK

ヨシプ・ポシャベツ(パレルモ)

DF

マッティア・デ・シリオ(ACミラン)

ジェイソン・ムリージョ(インテル)

ガブリエル・パレッタ(ACミラン)

長友佑都(インテル)

MF

マルセロ・ブロゾビッチ(インテル)

リッカルド・サポナーラ(エンポリ→フィオレンティーナ)

レディアン・ムメシャイ(ペスカーラ)

FW

アルベルト・ジラルディーノ(エンポリ→ペスカーラ)

カルロス・バッカ(ACミラン)

マッシモ・マッカローネ(エンポリ)

監督

パウロ・ソウザ(フィオレンティーナ)

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images