強打の松商、5点差ひっくり返しサヨナラで4強決めた

　同じ松本市内にある伝統校同士の対戦。ともにシードとして順当に勝ち上がったが、松商学園が5点のビハインドを追い上げ、9回裏にサヨナラ勝ちし2年連続で4強入りを決めた。

　松本深志は1回表、先頭の大木啓輔が中前打で出塁すると松商学園の先発青�� 真珠が制球を乱し、3連続四死球で1点を先制。さらに5番小林隆太郎の走者一掃の二塁打などでいきなり5点を挙げた。松商学園はその裏、4番藤井大地の適時打で2点をかえすと、1点を追加された2回には3番梨本 雄斗の2点適時打などで4得点し、6対6の同点とした。

　その後は両校、リリーフ陣の踏ん張りで試合は落ち着いたが、松商学園は4回、二死二塁から4番藤井が中前に適時打しついに1点の勝ち越し。しかし粘る松本深志は6回、一死一、二塁から4番岡沢洸志と6番小林勇也の適時打で8対7とし再び勝ち越した。

　1点を追う松商学園は8回、一死二塁から代打阿藤 圭吾が左越えに同点適時打。勢いに乗る松商学園は9回、松本深志の3番手小林絃を攻め、一死二塁から6番植林友伯が一塁線をしぶとく破り、二走の梨本がサヨナラのホームイン。両軍合わせ22安打、14四死球の乱戦に決着をつけた。

　松商学園は投手陣5人が必死の継投。9回はセンターの梨本がマウンドに上がり3人で切り、その裏の流れをつくった。松本深志は5点のリードを2回には追い付かれ、1年生の双子小林綾、絃への継投で試合をつくったが、終盤は強打の松商学園打線をしのぎ切れなかった。

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