三菱自の豪州現法、グループ全体の赤字決算に寄与
XFN-ASIAによると、三菱自動車<7211>は23日、2005年3月期連結決算を発表、最終損益が過去最悪の4747億円の赤字となったことを明らかにしたが、同社の豪州現地法人であるMMA(ミツビシ・モーターズ・オーストラリア)が巨額の損金処理を計上したことが、三菱自動車グループ全体の連結決算で損失額が膨らんだ要因と、豪州紙エイジが24日付で報じた。
同紙によると、MMAのトム・フィリップスCEO(最高経営責任者)は、従来から、同社のバランスシート(貸借対照表)の見直しを行うとし、その結果、資産価値の減損処理として、3億豪ドル(約251億円)以上の損失額が生じると述べていた。
また、同CEOは三菱自のグループ全体の今後の業績について、「今回の決算内容は、1月に発表された事業再生計画に沿ったもの」として楽観的な見方を示し、MMAの今後の経営計画については「変更はなく、10月の新車発表に向けてまい進していく」とした。MMAでは2億5000万豪ドル(約209億円)を投じて、アデレード工場を再建し、新車発表のために、さらに3億5000万豪ドル(約292億円)を出資している。
同紙によると、MMAのトム・フィリップスCEO(最高経営責任者)は、従来から、同社のバランスシート(貸借対照表)の見直しを行うとし、その結果、資産価値の減損処理として、3億豪ドル(約251億円)以上の損失額が生じると述べていた。