XFN-ASIAによると、中国政府は、20日に発表したばかりの自国製繊維・衣料品74品目に対する輸出関税の引き上げを一部取り止める可能性があると、米ウォールストリート・ジャーナルが23日付で報じた。同紙によると、中国製の繊維・衣料品が欧米市場に大量に輸出され、貿易摩擦を引き起こしているが、中国政府は欧米当局との今後の繊維交渉を念頭において、政策調整を行おうとしているとしている。

  また、同紙は、中国商務省の報道官が、「中国からの製品輸入を制限しようとする動きがあれば、該当する製品を(自国の)輸出関税対象から除外する」と述べたとし、中国政府は、国内の繊維・衣料品メーカーの不満を和らげる方向で動いているとしている。中国のアパレルメーカーは、もし中国が自国の輸出品に関税をかけ、貿易相手国でも輸入制限を発動すれば、二重の打撃となると不満を表明している。中国商務省は20日、6月1日から74種類の繊維・衣料品の輸出品に対する関税を引き上げると発表していた。【了】