CBS MarketWatchによると、米メディア大手のタイム・ワーナーのディック・パーソンズ会長は20日、ニューヨークで行われた株主総会で、同社傘下のAOL(アメリカ・オンライン)の企業分割について、「現状では必要性がないとの結論に達した」として、現段階では、分割しない方針を明らかにした。今後の可能性については、検討中としている。同会長は17日、米誌フォーチュンとのインタビューで、AOL分割の可能性を示唆していた。

  同会長はまた、2000年1月に合併したAOLのその後の業績が、合併当時の予想を下回っているとしながらも、同社にとってAOLが依然、「極めて重要な存在である」と述べた。タイム・ワーナーの株価はニューヨーク市場で20日、前日比0.79%安の17.61ドルで引けている。【了】