AFX通信によると、ドイツ国防省は今月24日にも、ドイツ軍の情報技術インフラ開発契約に関して、独シーメンスと米IBMの企業連合と協議するもようだ。20日付の独経済紙ハンデルスブラットが報じた。国防省当局は報道内容を認め、また、現在この2社以外とは交渉を行っていないことを明らかにした。

  同プロジェクトは独連邦軍の通信・コンピュータ機器を一新するもの。昨夏、競争相手だったモバイルコムなどによる企業連合が国防省と協議していたが、失敗に終わっていた。2社は3月に、66億5000万ユーロ(約9000億円)にのぼる巨大プロジェクト「ヘラクレス」の事業計画を国防省に提示していた。今週始め、今夏にも契約が結ばれると一部報道が報じたが、2社はさらに協力体制を組める通信会社を探しており、関係者は「決まっていることはほとんどない」としている。 【了】