5日放送、NHK「グッと!スポーツ」では、卓球石川佳純がゲスト出演。様々なテーマから彼女の強さや魅力に迫った。

その一つとして挙げられた項目が「修造 怒ってます」というもの。これは2012年のロンドン五輪において、石川が女子シングルス3位決定戦で敗れるや、試合直後、スポーツキャスター・松岡修造氏から怒りの口調で敗因を問われたことを指す。

銅メダルを懸けて対戦したシンガポールのフェン・ティアンウェイは闘志をむき出しにして石川を圧倒。石川は1セットも取ることなく完敗を喫したが、過去に勝ったこともあるフェンを相手に、気後れした上での敗戦が松岡氏の逆鱗に触れた。

番組のカメラにコメントした松岡氏は「何が何でもっていうのが僕はオリンピックだと思う。4年に1回。メダル、個人、大チャンス。チャンスどころじゃない。大チャンスですよ。もちろん、彼女は悔しかったと思うけど明らかに思いは相手より弱かったし本当の佳純さんはそこにいなかった」と振り返った。

当時「何が足りなかった?」などと石川に問いただした松岡氏は、「僕の聞き方は怖かったと思います。僕はどちらかというと怒りがあったから。それは普通の人から見たらふざけんなですよ。インタビュアーで行ってる自分が言うべきじゃない」とも。「でも僕は佳純のこと知ってたし嫌われてもいいと思いました。なぜなら間違いなく本当のことだから。僕自身ずっとアスリートを見ててメダルを獲るトップのアスリートにはその心の強さがなければ獲れない。だからアスリートの壁、絶対ぶちやぶらなきゃいけない、トップに行くには」とその真意を説明した。

すると、スタジオで松岡氏のVTRを見た石川は「よく覚えています。今考えたらそういう風に言って頂いたことがすごい有り難かった」と松岡氏に感謝するも、言われた当時のことについては「その時は“勝てないよぉ”って泣いちゃってたんで」と苦笑いを浮かべた。