あなたの思い出の「上京ソング＆旅立ちの必需品」は何でしたか？

あなたの思い出の「上京ソング＆旅立ちの必需品」は何でしたか？

　この季節、ひとり暮らしを始める人も多いですね。親元を離れての独り立ち、不安と期待に満ちたスタートのときを思い出すと、何だかなつかしい気持ちになります。あんなときもあったんだよなあ〜と。

ところで、ひとり暮らしを始めるにあたり、必要な生活必需品のほかに、実家から大事に持ち出した物はありませんか。高校卒業後、ギター1本とトランク、バイトで貯めた5万円を握りしめて上京した“永ちゃん”のエピソードは有名ですが、きっと皆さんそれぞれに、自分だけの「上京物語」があるのではないでしょうか。

　そこで、ひとり暮らしを始めたときに、「実家から持ち出した大事な物」と「当時にフラッシュバックしてしまう音楽」を周囲に聞いてみました！

「高校の卒アル。『恋しさと せつなさと 心強さと』を聴くと頑張れた」（30代女性）

「母親がアイロン済みのハンカチをクッキー缶いっぱいに入れて持たせた。思い出の曲名は覚えてないけど、ユーロビートをずっと聴いていた印象」（40代女性）

「部活のジャージ。家で着るため。カラオケで歌いまくったH Jungle With tの『WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント〜』」（30代男性）

「卒アル、プリクラ帳、使用済み携帯（写真やメールが残っているから）。思い出の音楽は、家族みんなが好きだった『サライ』。車窓をながめながら聴きました」（20代女性）

「とろろ昆布。地元のクォリティのものはよそでは買えないと聞いて。当時を思い出させる曲は、オフコースの『さよなら』」（50代女性）

「持って出たのは実家で飼っていた猫の写真。当時よく聴いていたのは、ダリル・ホール ＆ ジョン・オーツのアルバム『チェンジ・オブ・シーズン』かな」（40代女性）

「高校の1つ上の先輩女子に誕生日プレゼントで貰った本。今東光の「極道辻説法」。週刊プレイボーイに連載された人生相談をまとめた本で、悩んだときに時々読み返しました。チューリップの『心の旅』を聴いて慰められました」（50代男性））

「カセットテープとウォークマンを持って出た。上京ソングは『I Love you, SAYONARA』。チェッカーズ、大好きでした」（40代女性）

「Mr.Childrenの『Sign』、サザンオールスターズの『君こそスターだ』を思い出す。おかんが、握ったばかりのおにぎりを6つ持たせてくれた」（20代男性）

「はっきり覚えてないけど通販で買った星条旗柄のシーツ。出番が来ると思ってた。ベリンダ・カーライルが好きだった」（40代男性）

「ハモニカ、リコーダー、オカリナ。アパートでは鳴らせず、無意味でした。イヤホンでモー娘。ばっかり聴いてた」（30代男性）

「関西地区で集めたホラービデオです。レア物多し。当時のBGMはベックの『ルーザー』」（40代男性）

「小学生のときに図工の授業で作った手作りの表札。予想外に出来が良くて、ひとり暮らしするときには絶対使おうと思ってた。『ステイン・アライヴ』にハマっていたので、休みの日はその曲が入ったサントラを聴いてましたかね」（40代男性）

「ウォークマンを持って出ました。シンディ・ローパーの『ハイスクールはダンステリア』でめちゃくちゃ踊った！」（40代女性）

　……どうでしたでしょうか？　意外な物から懐かしの曲まで、いろいろありますね。思い出のエピソードとして、地元でしか食べられない物を親が勝手にカバンに入れてくれていたという回答もけっこうありました。そしてや卒アル、成績表（なぜ？）も多数派（ちなみに筆者はお気に入りの文庫本を数冊選んで持ってきました。お気に入りのフレーズにラインマーカーとか引いてあって赤面ですよ、赤面！）。

　新生活の季節に、実家から持ち出してきた物を思い出すと、意外と自分のルーツと向き合えたりするんじゃないでしょうか？

文／ガンガーラ田津美