iPhoneだけじゃない? 指紋や虹彩など対応製品が増え続ける生体認証の安全性と問題点
容易に推測されないパスワードを設定する必要があったり、定期的に変更したりしないといけない。また、誰かに盗み見られたり、盗まれたりしないように注意して使わないといけない。
それでも、ついうっかり漏らしたり、パスワードを忘れたり、紛失したりすることもある。
パスワードを使う人がしっかり管理するのが一番良いのはわかるが、実際に実行するのは確かに大変だ。
そんなときに役立つセキュリティとして、もう１つの“鍵”となるのが、富士通やのスマホなどで使われはじめ、iPhoneで採用されたことで、一気に知られるようになった「指紋認証」などの“生体”による認証だ。
●一気に身近になった生体認証の技術
最近もマイクロソフトが、人気のタブレットPC Surfaceシリーズ向けの指紋センサー付きタイプ カバー「RH7-00017」を発表している。
タイプ カバーのパームレスト部分に指紋センサーが付いており、日本国内でも3月18日から発売開始となる。
また、Windows 10で対応した顔認証技術「Windows Hello」を利用可能なパソコンも増えてきた。
あらかじめ自分の顔を登録しておけば、パソコンの前に座って、カメラに読み取らせるだけでロックを解除できる。
そして、最近のスマホでも、iPhoneだけでなく、多くのスマホで搭載が始まっている。
生体認証は、一般の人が手軽に利用できるセキュリティとして、ここ数年で一気に身近な技術になってきている。
生体認証を利用すれば、人前でログインしても、パスワードを盗み見られることはない。
生体認証は個人の固有情報であることや、パスワードのように記憶している必要もないので、誰でも扱いやすいセキュリティといえる。
●生体認証は、完璧でなない？ 破られる危険がある理由とは
実は、生体認証の多くはパスワードなどと紐付けされている。
実際には、生体認証のみの登録ではない。
つまり、なんらかの登録したパスワードを生体認証で置き換えているのである。
生体認証は、人前でロックを外しても、盗み見られるという危険は防げるが、文字列のパスワードがある限りは、100％突破されないというわけではないのだ。
●生態認証の新技術は続々と登場
生体認証では、これまで指紋、顔、静脈などが使われていたが、より個人的な情報での認証ができる技術が開発されている。
NECは、イヤフォンを装着したときに、耳の穴で反響した音の違いで個人を認証する生体認証技術を発表している。
測定にかかる時間は1秒程度とのことで、イヤフォンを装着するだけで、すばやくロックを解除できるという。
使いやすいけれど、まだまだ改善点もある生態認証。
現在のように使われる機械が増えたことで、次々に新技術も開発されている。
生体認証だから安心と過信することは禁物だが、
使い勝手のよい、生体認証を使うことで、安全性を向上し、安全な社会に近づいているのも確かだ。
今後もユーザーの使い勝手の向上や、安全性を向上する技術の進歩のためにも、是非、活用して欲しい。
