[めんたいワイド- 福岡放送] 2016年2月16日放送の「特報THEスライドショー」のコーナーで、「部活動の顧問の勤務形態はブラックなのか」について取り上げました。

画像はイメージです(Kate Ter Haarさん撮影、Flickrより)

中学校・高校の教員たちがあまりに過酷な部活動の顧問環境を改善しようと、署名活動を始めたそうです。

30代の公立中学校教員ら6人が「部活動がブラック過ぎて倒れそう。顧問をする・しないの選択権を!」と呼びかけ、ツイッターなどで呼びかけてインターネットで署名活動を行っています。

現在、中学校教諭の9割以上が部活指導をしており、ほとんどの学校では「全員顧問制度」というものがあり、部活での残業を強制されているそうです。

教員免許を取ったけれど、部活動の顧問が強制されブラック過ぎると教員になるのを辞めたり、教員として勤務していても途中で体調が悪くなったりして退職するという人も増えているのが実状です。

自分がのめり込める部活や経験のある部活ならまだしも、全く関わったことがないものや能力を発揮できない部活の顧問を任せられると、さらなる負担になると嘆いている教師も多いそうです。

実際に署名をした教員の声を聞くとブラックすぎる声が多く寄せられていた

署名活動で実際に教員から寄せられた声を見ると、驚くべき実状が見えてきました。

・部活が忙しすぎて、日中生徒と向き合う時間がない
・部活動指導には残業手当がつかない
・全く興味も経験もない運動部の顧問を担当している。しかし指導は全てコーチが行うので存在意義が感じられない
・年間8日間しか休めない地獄を体験した。そのせいで自分の家庭サービスができず崩壊した

実際に福岡に住む教員の声を聞いたところ、やはり全く経験ない部活動の顧問をさせられたり、自分に子供がいるのに遅くまで部活動をしていることで子供との時間が作れなくなったという声もあるようです。

私の中学・高校時代は生徒の負担をなくすため、週に2回は部活を休みにしていました。強豪校ではないからかもしれませんが、そのため途中で部活をやめる人も少なかったようです。もちろん先生も部活が休みなので、この日は早く帰る先生もたくさんいました。現在、どういうしくみで部活動をしているか分かりませんが、日中の業務に支障が出るようなら部活動についても考えなくてはいけないような気がします。(ライター:ぴよこ)