クックパッド創業者「自分を社長に」 現経営陣と対立か
レシピ投稿サイトを運営するクックパッドは、創業者で筆頭株主の佐野陽光取締役から、自分を社長にするよう株主提案を受けたことを、2016年1月19日に明らかにした。佐野氏は現在の経営方針について、「料理から離れた事業に注力するなど、経営ビジョンに歪みが出てきた」などと批判しているという。
クックパッドによると、当初提案は15年11月にあったが、特別委員会で審議し、棄却していた。その後1月8日付で、3月下旬の株主総会提案として佐野氏側から再び書面を受け取った。提案は佐野氏ら4人の株主の共同提案で、合わせて議決権の43.581%保有している。佐野氏のほか、カヤックの柳澤大輔CEOら8人を取締役に選任するよう求めている。
クックパッドは1997年に創業。月間利用者数が延べ5000万人を超える、レシピ投稿サイト最大手に成長した。2012年にカカクコムで社長を務めた穐田誉輝氏が社長に就任。佐野氏は取締役に退いていた。