「君のお父さんは仕事を首になったよ...」言葉巧みに児童を連れ去ろうと狙う不審者に注意【事案ウォッチ】
全国各地の「防犯メール」の中から、気になった事案を紹介する本連載。今回は、北海道の「ほくとくん防犯メール」へ寄せられた声かけ事案を取り上げたい。
もう1度、注意を。画像は本文とは無関係です(arileuさん撮影、flickrより)
「車に乗って」
2015年11月3日、16時ごろ。下川町において、声かけ事案が発生した。
小学5年生の児童が自転車で帰宅途中、軽自動車に乗った男2人に遭遇。男らは児童に対して「お父さんが仕事をクビになった。家に帰っても誰もいない。お父さんのところに連れて行くから車に乗って」と声をかけた。児童は自転車で逃げたので被害は無かったという。
子どもを連れ去る事件が後を絶たない。「お父さんに会えるよ」「お母さんが倒れた」など。言葉巧みに子どもを騙し、車などに引き込もうとする。実際、今回のケースでも男2人は声をかけた後、児童を車に乗せようと試みていた。
こういう事案を見ると、「知らない人には絶対についていかない」と子どもに教えることの大切さを改めて感じてしまう。幼い子どもをお持ちの親御さんは、より真剣に考える必要があるかもしれない。
事案ウォッチ全国の事案情報を紐解き、ときに想像を膨らませながらご紹介。本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。