地元民もほとんど知らない! 幻の「福岡県民の歌」を追う
[めんたいワイド- 福岡放送] 2015年11月12日放送の「Motto!」のコーナーで「福岡県民の歌」というものについて調査をしました。
博多駅(hirotomo tさん撮影、Flickrより)
10月28日の読売新聞に「45年前に制定された『県民の歌』を忘れた? 2007年以降、テープの貸出がゼロに」という記事が出ていました。
そもそも「県民の歌」というのは何なのでしょうか? これは昭和45年、当時の県知事が「県民の一体感を醸成させよう」と制定したものです。
「県民の歌」、詞は一般公募、曲は地元の有名作曲家である中村八大さんが担当しています。昭和45年、小中学校にテープを配布しているのでその年代の人は「県民を歌」を歌えるのではないかということで、街でインタビューをしてみるがほとんどに人が「聞いたことがない」と回答。聞いたことがあるという人もいたが、歌うことはできませんでした。
せっかく作った「県民の歌」、なぜ定着しなかったのかは分かりませんが、今でもテープの貸出やネットで聞くことができるので、多くの人に覚えて欲しいと福岡市の担当者の方は言っていました。
「県民の歌」以外にも「県民音頭」まで作られていた
実は「県民の歌」だけではなく、「ふくおか県民音頭」なるものも作られていました。作られた当初、多くの人に覚えてもらいたいとダンスなどで有名だった汲川克巳先生という方が振り付けを担当、世代・性別関係なく一緒庭になって楽しんでもらえるようにと振り付けを考えたそうです。
この「ふくおか県民音頭」も今では全く踊られていないということで、踊りの先生方がビデオを見て実演されました。
先生方曰く「音頭というよりフォークダンスのような要素が入っているので、年代関係なく楽しめるし、広めていってほしい」とのこと。せっかく作ったのにもったいないですよね。
フォークダンスの要素があるならば、学校の運動会などで踊ればいいのにと個人的には思いました。作ったのにみんなが忘れているというのは残念ですね。もっと広めるためには自治体が先頭に立っていくのがいいのかもしれません。45年前の曲ですが、とても元気が出そうな曲なので、市や県のイベントで積極的に使って欲しいです。(ライター:ぴよこ)