光明寺の紅葉

秋も深まり、京都でも紅葉の見頃を迎えている寺社が多くなってきました。晴れた日はとくに、平日でも大にぎわいで、京都駅のバス停には大行列ができています。
カフェなども入りにくい状態が続いています。

さて、今回は、京都の方言についてご紹介します。明治維新のときにも京都御所で話されており、1200年ほどの歴史があります。大阪弁とでは違う部分も多いのですが、知らないこともあるのではないでしょうか。

京言葉を話してもらうと、おじいちゃんおばあちゃんなど、根っからの京都人は喜ぶので、ぜひ京都にお越しの際に実践してみてください。

カフェやレストランで使える京言葉

お食事や一休みのためにカフェやレストランを利用することは多いはずです。注文を京言葉に言い換えてみましょう!

「コーヒーください」と伝えるだけでも、様々な言い方があります。

京都の多くの方はきまぐれなので(エスカレーターでも前の人にならって並び、特に決まりがないといったように)、人によっていろいろな言い方をします。

「コーヒーちょうだい」「コーヒーたのむわ」「コーヒーおくれやす」「ブレンドにしとくわ」「ブレンドくれへん?」「ホットよろしく」などなど!

コーヒーの言い方も、『ホット』や『ブレンド』と変化します。

わたしは、「コーヒーひとつ〜」と言うことが多いですが、京都の中年のおじさま方は、行きつけのカフェがある人も多いので、「ブレンドー」、「ホットー」と単語のみで注文する場合が多いように思います。

大阪弁と京都弁の違い

ところで、大阪弁と京都弁の違いをご存知でしょうか。

これは、生まれも育ちも京都であるわたし自身、明確な違いはわからないのですが(笑)、京都の人は大阪弁と一緒にされると嫌がるというのは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、京都で過ごしていると、一緒にされるのはいやだ、と感じている人が多い実感はあります。とくに、昔から京都にいる方は地元愛もあって、なおさら気になさるようです。

私自身は、さほど気にしていないつもりなのですが、つい、このような話題になると「それはちゃうで〜」と言いたくなることがあります(笑)。

本当に少しの差なのですが、大阪弁と京都弁は違います。

「書く」→(大阪)「書きはる」→(京都)「書かはる」
「言う」→(大阪)「言いはる」→(京都)「言わはる」

といった、自分以外の人がする動作に対して使う助動詞"はる"でも、少しの違いがあります。

場合によっては、文字にすると同じでも、アクセントが違うこともあるんですよ。

「食べる」→(大阪)「食べは(!)った」→(京都)「食べ(!)はった」

これは文字だと伝わりにくいですが、実際に話している人を聞くと、違っているのがわかるはずです。

旅行でお越しの方は、京都と大阪の両方へ足を運ぶ方も多いかと思いますので、ぜひ言葉の違いも楽しんでみてください。
京都の昔ながらの市場や、お土産やさんで買い物をしたときに「おおきにー」と言うと、より京都に馴染めるかも!
とはいえ、個人差があり、大阪と京都で曖昧になっている部分も多少ありますので、『そこは、ほんまにかんにんねぇ!』(かんにんねえ=許してね、ごめんなさいね)

秋の京都におこしやす〜!

今回の筆者:kamito努1995年生まれ。京都生まれ、京都育ち。現役大学生。フリーランスでライターとして活動しております。地元京都の魅力などを届けたいと思っております。よろしくお願いいたします。