縦横無尽に走る「地下鉄」は、クルマ社会でない都心において、要ともいえる交通機関だ。通勤や通学、ショッピングまで、我々の足となってくれている。

とくに東京都内を走る13の地下鉄路線には、助けてもらっている人も多いだろう。そこでJタウン研究所は、「東京の地下鉄、住むならどの沿線?」をテーマに、都道府県別のアンケート調査を行った(総投票数658票、2015年10月29日〜11月16日)。


トップは「丸ノ内線」

トップは丸ノ内線(17.0%)。荻窪から新宿を経て、霞ヶ関・銀座など日本の中枢や、東京大学の本郷キャンパスにほど近い「本郷三丁目」といった文教エリアを経て、池袋へと至る路線だ。地下鉄には珍しく、中野坂上から方南町まで「支線」があるのも特徴となっている。

2位とは6ポイント差をつけての首位。人気な理由はよくわからないが、落ち着いた住宅街から、きらびやかな都心まで、23区の主要地域をぐるりとめぐれることが評価されたのではないか。なお丸ノ内線は、丸の内エリア(千代田区)を通るものの、「丸の内駅」は存在せず、「東京駅」が最寄りとなっている。

トップは丸ノ内線(Tim Adamsさん撮影、Flickrより)

2位は、2008年に全通したばかりの副都心線(10.6%)。こちらは和光市から池袋を経由し、新宿三丁目、明治神宮前<原宿>など人気エリアを通り、渋谷へと至る路線。東武東上線や西武池袋線、東急東横線と直通運転しているため、埼玉・神奈川方面にも便が良い。以降の順位は、半蔵門線(10.5%)、銀座線(9.0%)、東西線(8.2%)と続いている。


「東京」と「東京以外」のベスト5

都道府県別に分けると、東京都内から358票、それ以外の46道府県からは300票が集まったが、「都内」と「都外」では得票率に大きな変化はなかった。つまり、都内在住者も全国の人々も、同様のイメージを持っていると言えるだろう。