人種のサラダボウルといえば、多民族国家のアメリカを象徴する表現だ。そのスケール感には大きな開きがあるだろうが、日本の「大学」もある意味では人間のサラダボウルと表現できるのではないだろうか。

1つのキャンパスや校舎のなかに、驚くほど多種多様な人間が肩を触れ合わせながら共生する大学という環境。そのなかには、大変失礼ながら「変人」としか表現しようのない、ひときわ変わった学生もいたはずだ。

あなたの大学にいた変人といえば?画像はイメージです(Lordcolusさん撮影、flickrより)

そこで今回のJタウンネットでは、全国のユーザーから「あなたの大学にいた『変人』のエピソード」を募った。

「スポンサー」に支えられて生活する美少年

東北にある某有名大学OGの40代女性から寄せられたのは、当時学内で悪名高かったというA君(仮名)にまつわるエピソードだ。小池鉄平似のイケメンだったという彼の周りには、たくさんの「スポンサー」がいたらしい。

私が東北大に在籍していたころ、学校で有名な「変人」といえばA君でした。彼は小池徹平似の美少年で、その美貌を利用して何をするときにも誰かに奢ってもらっていたというのです。聞くところによれば、寮の家賃まで何人もいる「スポンサー」に払って貰っていたそうです。

そんなA君の噂が気になって仕様がない投稿者は、ある時学食に彼の様子を見に行ったそう。そこで見つけたのは、思いもよらぬ光景で――。

あまりにも評判が高いので、一回わざわざ学食まで見に行ったことがあるんですよ。確かにビックリするくらいの美少年で、「なるほどなぁ......」と思いました。ですが、驚いたことにこの時の彼は、2人の男子学生に挟まれて食事中。楽しそうにはしゃいで和やかにご飯を食べていました。
お話上手で相手を喜ばせるのがウマいから、「男女問わず誰もが奢ってしまうのかな」と思って見ていましたが、事情通に聞いてビックリ。「彼は男女どっちもイケるからね」ですって......。

大学を卒業したA君は、その後塾講師になったそう。当時の同級生の間では、いまでも「生徒にだけはタカらないでほしいよね......」などと彼の噂がよく出るそうだ。

やっぱり京大は「変人」のメッカ?

大学で見かける変人の「定番」といえば、ひと目見れば分かるおかしな出で立ちの学生だろう。今回の募集でも、奇抜な服装について多数のエピソードが寄せられた。

まずは、「変人といえばやっぱり......」といったイメージの強い京都大学の卒業生から寄せられた2つの投稿を紹介したい。

「猫耳のカチューシャとかパーティーグッズの被り物など、見るたびいつも変なアクセサリーを被っている人がいました。また、大学生なのに高校の時の制服を着て、下駄を履いているバンカラ風の人もよく見かけましたよ」(30代女性)
「和服に高下駄、鳥打帽といったレトロな出で立ちの男子学生を図書館でよく見かけました。カバンの代わりに、竹で編まれたカゴを持っていたのも印象深いです。といっても、変わっているのは格好だけで、いつも静かに読書していたようですが」(20代男性)

さすが「1%の天才と99%の変人・狂人」が集まると聞く京大である。おそらく今回紹介したのはほんの一部、まだまだ多くの「変人エピソード」があるはずだ。

正直、あの芸人にソックリでした...

10年ほど前、秋田のとある県立大学に通っていた女性からは、「全身ピンク」の服装にこだわりを持った女子学生にまつわるエピソードが届いた。

Tシャツも、それに合わせたスカートも全部ピンクで、正直「林家パー子」にソックリでした。彼女が持っていたペンケースもショッキングピンクで、小物にまで徹底していたようです。
しかし、毎日観察していると、ピンクにも濃い色や淡い色など、様々な変化があることが分かりました。彼女の中では明確な違いがあって、全身ピンクのコーディネートをしていたようです。

大学生ならギリギリ「かわいらしい」で済むかもしれないが、10年経った今の年齢ならばもう「痛痛しい」だけだろう。彼女の好みが変わっていることを祈るばかりだ。

「電車の高速感に耐えられない」から、原付バイクで通学していた女子

大学生という多感な時期に、考え方を変にこじらせてしまう「イタい」学生も少なくない。青山学院大学OGの30代女性から寄せられたのは、同じクラスにいた「フシギちゃん」のエピソードだ。

同じクラスにいた女子学生です。大学に入ってすぐに休学して留年していたそうですが、とにかく学校にあまり来ない子でしたね。自宅もかなり大学に近かったのに、なぜか下北沢に下宿していたみたいです。
キャンパスまでたった2駅なのに、「電車の高速感に耐えられない」という良く分からない理由から、いつも原付で登校していたのが印象的でした。大学の前の歩道に大きい鍵をつけてバイクを停めていたんですが、何度も撤去されていました。本人はあまり気にしてなかったみたいですけど。
また、大学に来るのにいつも少し大きめの化粧ポーチしか持っておらず、何が入っているのか聞くと「フロッピー」とだけ答えていました。

「ああ、こういう子いたねえ」と学生時代を懐かしむ人も多いのでは。おそらく、何人かに1人が発症してしまう、一過性の病気のようなものなのだろう。ところで、容量1メガバイトのフロッピーディスクに、彼女はいったいどんなファイルを保存していたのだろうか。うーん、気になる......。

あなたの大学にいた「変人」にまつわるエピソード、募集しています

Jタウンネットでは、「あなたの大学にいた『変人』にまつわる目撃談・体験談」を募集しています。メール(toko@j-town.net)で、具体的なエピソードと、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。可能ならば、出身大学も記載して頂けると幸いです。採用者には、Amazonギフト券200円分を進呈いたします。

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