関東一vs明大中野八王子

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関東一、粘り勝ち!明大中野八王子を終盤に突き放す!

先制のホームインに喜ぶ村瀬(関東一)

 第1試合では降っていた雨も止んだが、風はひんやりと冷たい。そんな中行われた明治神宮第二球場での第2試合は、関東一と明大中野八王子の対戦。夏の甲子園で全国を沸かせた関東一は1回戦、成立学園を16対2と大量点で下し、変わらぬ強さを見せつけている。一方の明大中野八王子は大成を相手にしたブロック大会決勝を7対0と快勝。こちらも新チームになってから勢いを増している。お互いチームカラーは同じ。球場は紫色に染まった。

 明大中野八王子・後山 宗一郎、関東一・竹井 丈人の両先発で始まった試合、まず先手を取ったのは関東一だった。2回裏、二死一、二塁の場面で打席には8番・山室 勇輝。山室は期待に応えるタイムリーを放ち、関東一が1点を先制する。関東一は続く3回にも得点。2つの四球を選び二死一、二塁から5番・竹井 丈人が2点タイムリー。投げる自らを楽にし、同時にチームを鼓舞する。

 一方の明大中野八王子。関東一先発・竹井に抑え込まれていたが、5回にチャンスを作り出す。この回先頭の7番・遠田 昂太郎が左中間へのツーベースで出塁。続く8番・武田 眞は絶妙な送りバントを見せ、自らもセーフ。無死一、三塁とする。駆け付けた応援団も盛り上がりひときわ大きな声を送る。

 しかし、関東一先発・竹井は冷静だった。続く打者を三振に打ち取ると、続く打者もサードファウルフライ、外野フライと打ち取りスリーアウト。大きなピンチを脱する。

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反撃のタイムリーにガッツポーズ(吉岡・明大中野八王子)

 ピンチの裏にチャンスあり。関東一は5回裏、一塁に出塁した1番・宮本 瑛己が続く2番・山川 新太の打席で、明大中野八王子バッテリーがボールを弾く間に一気に三塁へ。タッチをかいくぐりセーフとなり、山川も四球を選び無死一、三塁。先ほどの明大中野八王子と同じ状況を作り出す。

 今度は明大中野八王子先発・後山が粘る。続く打者を浅いセンターフライに打ち取りまず一死。ここから後続を連続で内野ゴロに仕留め、この場面を無失点で切り抜ける。

 そして7回表、明大中野八王子は二死から8番・武田 眞がツーベースで出塁。すると、9番・吉岡隼もツーベースで続き、これがタイムリーに。吉岡は二塁上でガッツポーズし、ベンチも応援席も盛り上がりを見せる。

 しかし反撃もここまでだった。8回裏、関東一は8回表からマウンドに上がった河合海斗のタイムリーと先制打の8番・山室の犠牲フライで2点を追加。5対1と明大中野八王子を引きはなし、そのまま勝利を収めた。

(文=青木 有実子)

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