左から飯野徹也、大谷樹弘、中村幸一郎

 2011年夏から5年連続で夏の甲子園出場を決めている作新学院。伝統的に強打者を輩出する傾向が多い作新学院の卒業生を紹介する。

小針監督の就任によって復活した作新学院

 1962年に史上初の春夏連覇。1973年選抜は剛腕・江川 卓投手(元巨人)を擁し、全国ベスト4と昭和の名門校として評判だった作新学院。しかし1979年選抜以降甲子園から大きく遠ざかり、久しぶりに出場したのは2000年の選抜。その後、2004年にも選抜出場を果たしたが、文星芸大附や佐野日大などライバル校の躍進もあり、なかなか夏の甲子園には届かなかった。

 その作新学院を復活させたのが2000年の甲子園出場メンバーだった小針 崇宏監督である。高校を卒業後、筑波大に進学し主将として活躍した小針監督は、母校に戻り2006年秋に監督に就任。若干23歳で名門復活を託されたのである。

 そして小針監督率いる作新学院は2009年に31年ぶりとなる夏の甲子園出場を果たす。その後は、2011年夏ベスト4、2012年選抜ベスト16、2012年夏ベスト8、2013年夏ベスト16の成績を収める。昨夏は初戦敗退だったが、この夏も初戦となった上田西戦では10対6で勝利(試合レポート)。

 小針監督になってから作新学院はここまで夏10勝、春1勝と夏の強さが際立つ。試合を見ると、あまりバントをせず、初回からガンガン打っていく攻撃的な野球で力強く勝ち上がっていく傾向にある。近年の作新学院は伝統として引き継いできた強打者の育成に加え、守備力が高い選手も目立つが、彼の若さを考えると今後もそういう選手が続々と輩出されることが期待される。

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[page_break:近年の卒業生]近年の卒業生

 作新学院の近年の卒業生を紹介していきたい。

■2010年卒・松崎 啄也(作新学院大−日本製紙石巻)

■2012年卒・飯野 徹也(拓殖大)・佐藤 竜一郎(法政大)

■2013年卒・大谷 樹弘(法政大)・筒井 茂(国際武道大)・篠原 優太(国際武道大)・石井 一成(早稲田大)・高山 良介(東北福祉大)

■2014年卒・小林 勇介(拓殖大)・山下 勇斗(法政大)

■2015年卒・中村 幸一郎(拓殖大)

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