26日、東京・お台場の東京ビッグサイトで開幕した「WPC EXPO2005」で展示中の児童向け英語学習機「パピルス」。（撮影：吉川忠行）

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「ユビキタス＆マルチプラットフォーム」を標榜（ひょうぼう）するデジタル総合展「WPC EXPO 2005」（日経BP社主催）が26日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開幕した。29日まで。

　同展は技術革新が生み出す新しいライフスタイルとビジネスシーンの提案を目的とした展示会で、今年で11回目を迎える。出展社数は国内263社、海外66社の計329社で、日本、韓国、台湾、シンガポール、米国の５つの国と地域から出展している。主催者は会期中の来場者を約25万人を見込んでいる。

　「感動と創造、未来を拓（ひら）く！　デジタル・ルネッサンス―あなたが変わる、ビジネスが 変わる」をテーマに開幕した同展には、「PC/ネットゾーン」と「デジタル・メディ アゾーン」の２つのゾーンが設けられている。「PC/ネットゾーン」では、個人ユー ザーだけでなく、ビジネスユーザーにも役立つパソコンやインターネットの最新情報 や活用方法を、また「デジタル・メディアゾーン」では、最新デジタル機器の展示だけでなく、映像や音楽などのコンテンツを楽しむための使いこなし方やサービスを紹介している。

　NECのブースでは、パソコンのコンセプトモデルや、動画・写真・音楽が再生できるモバイルマルチメディアプレーヤーなどを参考出展しており、訪れる人々は足を止めて展示品に見入っていた。

　「デジタル・メディアゾーン」のシャープのブースでは、子供のための英語学習機 「Papyrus（パピルス）」が展示されている。同機は英語・算数・国語の学習に役立つコンテンツを収録している。またSDカードにより、動物図鑑や植物・昆虫図鑑などを追加でき、今後もコンテンツを増やしていく予定だという。大人向けの電子機器やお年寄り向けの学習機は以前から販売されていたが、電子辞書のノウハウを生かした３歳〜小学校低学年向けの本格的な学習機は初めての試みという。月産台数は5000〜8000 台を目指し、市場価格は49800円（税込み）を見込んでいる。

　パナソニックのブースでは、宅内電力線を利用し、電気のコンセントに通信用のアダプタ(PLCモデム)を設置してパソコンなどをつなぐことにより、数Mbps〜数百Mbpsのデータ通信が可能と言われている「HD-PLC技術」を展示。電気を供給する電力線に電気（と高周波）の通信用信号を重畳させて、通信を行う技術だ。自宅内で映像送信用サーバーからテレビに映像を送ることなどもできるという。【了】

◆開場時間：10:00〜18:00（29日は17:00終了）
◆入場料：一般・2000円（小学生以下は無料）
◆問い合わせ：日経BP社 WPC EXPO事務局 03-5210-7004

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