受験なしの有名一貫校卒業者「使い物にならない」 マツコ発言に「これは本当」「8割はダメ」同意する声多いが...
「小学校、中学校と上がってきていい大学出たやつらは使い物にならない、ほんとに」
マツコ・デラックスさん(42)が出演番組で言い放った、一貫校の内部進学で大学を卒業した人への辛口評価が話題を集めている。「これは本当だよな」と同意する人が多いようだ。
「受験を乗り越えた人はしっかりしてる」
マツコさんは2015年1月14日放送の「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)で、有吉弘行さん(40)と過保護すぎる子育てについてトークを展開。その中で有吉さんがエスカレーター式の一貫校に子どもを入学させる親に対して、「『はい、私の役目終わり!』みたいな顔してない?」と腹立たしげに語った。
するとマツコさんは「これだけは親御さんたちに言っておく」と断り、
「小学校、中学校と上がってきていい大学出たやつらは使い物にならない、ほんとに」
と怒りをぶちまけた。
番組では大学名を挙げていないが、例えば関東なら早稲田や慶応、青山学院、関西なら同志社や関西学院などが、幼稚園や小中学校からのエスカレーター式の内部進学がある有名私立校だ。
「ごく一部に天才はいるけど、大体のやつは社会に出ると、要領が分かっていないのか闘争心がないのか分からないけど...」として、「野っ原を駆け回って、高校の時に頑張っていい大学入りました、みたいなやつが仕事していて頑張ってるなって思う」と語った。
マツコさん自身は千葉県の公立高校から美容専門学校を卒業している。「使い物にならない」の具体的なエピソードは話していないが、有吉さんが「確かに」と同意していることから、芸能界に関した話なのかもしれない。
しかし、視聴者にも共感を得られたようで「試練を経験したその経験値はでかいんだよね」「大学受験を乗り越えた人はしっかりしてる」という声が多い。ネットでは「これは本当だよな。経験上、一貫校の奴等の8割は使えない」「昔の職場にいたけど世間知らずで困った」と同調する意見が目立つ。
採用現場でも内部進学者へは評価厳しい
実際に内部進学した人が「使い物にならない」かどうかを判断することは難しいが、企業の採用に携わる人からの評価は厳しいようだ。
人材コンサルティングのヒューマントップ菅原秀樹社長は11年12月当時、J-CASTニュースの取材に、内部進学や推薦・AO入学の学生には厳しい目が向けられていると語っている。その理由は「厳しい競争を経験しておらず、勉強していないとみられているからです。例えば、慶応幼稚舎からのストレートよりも、地方の名門高校出身者の方が出世すると考えていますよ。幼稚舎なら、入学するときに親の年収とかで決まるとみられていますからね」としている。
また、日本経済新聞(12年12月12日、電子版)の記事では、ある食品メーカーから就活生を紹介する企業の担当者に「付属校上がりは絶対にダメ」と注文があったという証言が紹介されている。学生にとっては人生最大の関門となる大学受験は学力、精神力を鍛えるチャンスで、この経験がないと人材の差につながる、というのが理由だという。