富山県民――貯めて貯めて、貯めまくる。「越中強盗」と称される合理主義

2014年11月16日 16時15分

北海道から沖縄までタテに細長いニッポン。気候も違えば人々の性格も違い、価値観はもちろん、相性さえも変わる。脈々と形成され、遺伝する出身県DNA。ここでは、47都道府県民それぞれの性格を大解剖。

■冷害も多いため、備えは万全。商売上手でねたまれる

「越中富山の薬売り」として有名な、富山県。男女とも勤勉な人が多いのが特徴。昔から冷害が多く、万一に備えて商売が発達。粘り強く忍耐力もあり、斬新なアイディア力も持ち合わせている。しかし、真面目にコツコツ商売し、成功を収めた姿は、他県人から見ればねたましく、「越中強盗」なる言葉を生んだ。富山県人にとって「家」はステータスシンボル。共稼ぎで貯蓄し、立派な家を建てるから持ち家率も高い。イエス・ノーははっきり言うが、協調性があるので、付き合いやすい。ギャンブルは好まず、生真面目で、やや堅いのが難点。呉羽山を境に、県西部と東部では性格がかなり異なる。西部のほうがややフレキシブル。

●良評

・温厚で、上下なく同目線で話すタイプが多い（神奈川・女）
・気さくな人が多い（福岡・男）

●悪評

・陰険で性悪の拝金主義（東京・男）
・田舎っぽさが抜けず、KY（京都・女）

■上司――仕事が趣味の野心家男上司。反論するとあとが怖い女上司

●男上司

呉東の上司は仕事が趣味。決断力もあるが真面目すぎる性格だから、親しくなるまでは冗談は禁物。業績イコール評価で、ごまかしは利かないので仕事をしっかりすることが先決。呉西の上司は気さくで、行動力も根性もある。野心家で仕事に厳しいため、報告・連絡は忘れずに行うことが望ましい。

●女上司

呉東の上司は、コツコツと地道な努力家。ただし、真面目なので、部下からの正面切っての反論は許せない性格。呉西の上司はおおむね明るいが、見栄っ張りなので、常に上でいたいと考えていることが。業績などでもほかのセクションに負けないよう努力すること。成果を上げれば一目置かれるはず。

■部下――負けず嫌いの男部下。人一倍頑張る女部下

●男部下

呉東の部下は几帳面で根性もある。仕事で手を抜かないので安心。クールで負けず嫌いなので、ライバルと競争させると、さらに実力を発揮。呉西の部下は几帳面で根性もあり仕事もキチンとこなすタイプ。気分転換も上手で、協調性もあり、誰とでもうまくやれる。甘やかさず、厳しく指導すること。

●女部下

呉東は地味だが人一倍頑張る働き者が多い。自分の意見をはっきり言うので、愛嬌に欠けるが、根は素直でグチも言わない努力家。節約家が多いので、金にルーズな面を見せないこと。呉西の部下は、気さくで行動力もある。呉東より大ざっぱだが柔軟性があり友情にも厚いので、部内でもうまくやれる。

■取引先――富山の顧客は関東風、関西風の2通り

呉東は関東的な合理主義の顧客が多いので、人脈づくりに加え、品質やサービスなどで差別化をアピールすることが重要。「顔」だけの商売は通用しないので、戦略を持って臨むこと。呉西は関西風で大阪商人的な顧客が多い。そのため価格意識が非常に強いので注意。駆け引きで振り回されることもあるので、泣きを見ないように日頃から注意を払っておくこと。どちらの顧客も、ごまかしやおちゃらけは通用しないと思って正解だ。

●営業ポイント

1. 呉東は、サービスで差別化
2. 呉西は、価格が勝負
3. ごまかし、おちゃらけ、絶対NG！

■恋愛――しつこいほど積極的な、富山男。曲がったことが大嫌いな富山女

堅すぎて「遊び」がなく、人間味に欠けるが、女性にはしつこいくらい積極的な富山男。結婚後も女性に自立を求めるが、そのぶん自分もしっかりと家事、育児をするので働く女性にはぴったり。呉西はフランクだが、恋愛にも打算的なところが。富山男の攻略は、自立した女をアピールすること。女性は恋愛には慎重でも、曲がったことが大嫌いで、イエス・ノーをはっきり言う。結婚後も仕事を続けるが、怠け者のヒモ的夫は離婚されるかも!?

●口説きポイント

1. 自立した女をアピールせよ
2. デートは割り勘が鉄則と思え
3. ヒモ的男は嫌われる

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●相性の良い県［1］新潟県［2］岐阜県［3］福井県
●相性の悪い県［1］茨城県［2］群馬県［3］沖縄県
●男性［リーダーシップ度］★★★★★［真面目度］★★★★★［創造性度］★★★☆☆
［恋愛上手度］★★☆☆☆
●女性［リーダーシップ度］★★★☆☆［真面目度］★★★★★［創造性度］★★★★☆
［恋愛上手度］★★★☆☆
●富山県データ［総面積］4248平方キロメートル［人口］108万人
［人口1人あたり所得］263万円／年［主要産業］工業農産業［金持ち度］★★★★☆